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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.09.19 12:21
更新日: 2017.09.19 18:05

【WEC基礎講座】知って得するWECの独自規則。WEC予選はアタック連発で満足度MAX

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ル・マン/WEC | 【WEC基礎講座】知って得するWECの独自規則。WEC予選はアタック連発で満足度MAX

 世界三大レースのひとつである『ル・マン24時間』をシリーズの1戦に組み込むWEC世界耐久選手権。静岡県・富士スピードウェイでは今年もシリーズ第7戦富士6時間レースが10月13~15日に開催されるが、そもそもWECとはどのようなシリーズなのか、WEC富士の前におさらいしておこう。今回は知っているとWEC観戦をより一層楽しめるルールの一部を紹介する。

LM-GTEプロクラスはフェラーリとポルシェ、フォードがミシュランタイヤを使用する
LM-GTEプロクラスはフェラーリとポルシェ、フォードがミシュランタイヤを使用する

 WECの規則のなかでも、とりわけ独特なのが決勝レース前日に行われる公式予選のフォーマットだ。多くのモータースポーツの場合、予選順位はアタッカー1名ないしチーム内の最速タイム記録者のラップタイムによって決定する。

 しかしWECではル・マンを除き、LMP1とLMP2、LM-GTEプロ/アマに分かれて行われる20分間のセッションのなかで、1台のクルマにつき、ふたりのドライバーがタイムアタックを実施。それぞれが記録したベストタイムの平均を予選タイムとして採用している。

ふたりのドライバーがそれぞれアタックする必要があるため、予選でも10周近く走行するマシンも
ふたりのドライバーがそれぞれアタックする必要があるため、予選でも10周近く走行するマシンも

 このうち、ラインアップに1名以上のジェントルマンドライバーを起用することが義務付けられるLMP2クラスとLM-GTEアマクラスは、2名の予選アタッカーのうち1名はアマチュアドライバーでなければならない。

 WECがこのような予選フォーマットを採るのは、耐久レースがチーム単位の戦いであることを強調すると同時に、セッション中、マシンが走行する時間を増やす狙いもある。

 事実、各ラウンドの予選では大半のマシンが7周以上走行しており、アタックを複数回行うチームでは10周以上することも。サーキットを訪れたファンは予選日から多くの走行を目にすることができる。


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