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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.09.25 12:41
更新日: 2017.12.10 19:30

IMSA第11戦:LMP2カーがDPiを破り2017年シーズン初優勝。NSX GT3はGTDクラス2位

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ル・マン/WEC | IMSA第11戦:LMP2カーがDPiを破り2017年シーズン初優勝。NSX GT3はGTDクラス2位

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第11戦が9月24日、マツダ・レースウェイ・ラグナセカで行われ、ビジット・フロリダ・レーシングの90号車リジェJS P217・ギブソン(マーク・グーセンス/レンジャー・ファン・デル・ザンデ)が総合優勝を飾った。

 GTル・マン(GTLM)とGTデイトナ(GTD)クラスは約1カ月、プロトタイプ(P)クラスは7週間ぶりのレースとなったシリーズ第11戦は、夏の陽射しが残るカリフォルニア州・ラグナセカを舞台に2時間40分の決勝レースが行われた。

あと2周で首位を奪われた31号車キャデラックDPi-V.R
あと2周で首位を奪われた31号車キャデラックDPi-V.R

 
 現地時間17時08分にスタートが切られた直後、前日ポールポジションを奪ったウェイン・テイラー・レーシングの10号車キャデラックDPi-V.Rに、2番手スタートのマスタング・サンプリング・レーシングの5号車キャデラックDPi-V.Rが2コーナーでアウト側から並びかける。
 
 しかし、ここは10号車キャデラックのリッキー・テイラーが冷静に抑えると、2番手のクリスチャン・フィッティパルディ駆る5号車キャデラックを徐々に引き離していった。
 
 スタートから1時間10分、順調にレースをリードしていた10号車キャデラックのペースが落ち始め、一時は10秒にまで開いた5号車キャデラックとのギャップが3.8秒となる。この好機に5号車キャデラックはアンダーカットを狙って10号車キャデラックより先に2回目のピットイン。しかし、首位の10号車キャデラックもすぐに反応したことで逆転はならず。
ポールポジションを獲得した10号車キャデラックDPi-V.Rは3位に。
ポールポジションを獲得した10号車キャデラックDPi-V.Rは3位に。

 
 ところが上位2台のピットアウト直後、コース上ではBMWチームRLLの25号車BMW M6 GTLMがグラベルにスタックしてしまう。これによりフルコース・コーション・イエロー(FCY)が導入されるが、アクシデント発生からFCYまでの僅かな間に3番手につけるウェーレン・エンジニアリング・レーシング、31号車キャデラックDPi-V.Rがピットイン。上位陣がスピード制限を受けるなかコースに復帰し、首位に躍り出る。
 
 リスタート後、上位4台が接近戦を展開するなかで迎えた最後のピットストップタイミングでは、首位の31号車キャデラックが79周目に先陣を切ってピットに戻ると翌周、2番手を争う10号車キャデラックと5号車キャデラック、さらに4番手につける90号車リジェが同時にピットイン。3台は90号車リジェ、5号車キャデラック、10号車キャデラックの順でピットアウトし、31号車キャデラックは首位を守った。
前戦の優勝から一転、波に乗れなかったニッサンDPi勢
前戦の優勝から一転、波に乗れなかったニッサンDPi勢

 
 レース終盤は落ち着いた展開となり、このままの順位でチェッカーを迎えるかに思われたがフィニッシュまで残り13分となったところでデーン・キャメロン駆る31号車キャデラックがGTDクラスのマシンとサイド・バイ・サイドになりコースアウト。幸いスタックすることなく自力でコースに戻るが2番手の90号車リジェがピタリと背後につける。
 
 逃げ切りたいキャメロンはペースを上げ、2秒前後までギャップを広げるも90号車リジェの追撃は続く。そして迎えたラスト2周、ふたたび1秒以内に詰めたバン・デル・ザンデはラグナセカ名物“コークスクリュー”の侵入で31号車キャデラックのイン側に飛び込み、一気にオーバーテイク。そのままファイナルラップに突入すると再逆転を許すことなくトップチェッカー。IMSAのDPi規定導入後初めてのLMP2カーによる優勝を果たした。
 
 31号車キャデラックは2.2秒差の2位。レース前半戦は長くラップリーダーでとして首位を走った10号車キャデラックは終盤、5号車キャデラックを抜き3位となった。


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