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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.09.26 17:23

【WEC基礎講座】最後の富士決戦を制するのは? 富士と好相性のトヨタVS連勝中のポルシェ

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ル・マン/WEC | 【WEC基礎講座】最後の富士決戦を制するのは? 富士と好相性のトヨタVS連勝中のポルシェ

 世界三大レースのひとつである『ル・マン24時間』をシリーズの1戦に組み込むWEC世界耐久選手権。静岡県・富士スピードウェイでは今年もシリーズ第7戦富士6時間レースが10月13~15日に開催されるが、そもそもWECとはどのようなシリーズなのか、WEC富士の前におさらいしておこう。今回は終盤戦を迎えたLMP1クラスのチャンピオン争いと開催まで1カ月を切ったWEC富士の見どころを紹介する。
 
 2017年7月28日、ポルシェが今シーズン限りでのWEC撤退を発表。これによってLMP1-Hクラスでトヨタとポルシェによる頂上決戦が展開されるWEC富士は今年で見納めになることとなった。

LM-GTEプロクラスのドライバーズランキングは上位4番手に各マニュファクチャラーが入る接戦模様
LM-GTEプロクラスのドライバーズランキングは上位4番手に各マニュファクチャラーが入る接戦模様

 
 第6戦オースティン終了時点で、タイトルを争う両陣営の選手権ポイントは、ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー組2号車ポルシェが159ポイントを獲得し、ランキング首位に立つ。
 
 その2号車ポルシェを追うトヨタは、中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ組8号車が108ポイントでランキング2番手につけているが、直近の3レースではマシンのダウンフォース不足から苦戦を強いられるなど、ライバルのポルシェに差をつけられてしまっている。
 
 また、マニュファクチャラーズポイントでもポルシェ242ポイントに対し、トヨタは168.5ポイント。その差73.5ポイントと、こちらもポルシェのマシンにトラブルなどが発生しない限り2014年以来3年ぶりのタイトル奪還は厳しい状況だ。
 
 しかしル・マン24時間以降、苦戦が続いたトヨタにとってホームコースである富士スピードウェイはWECのシリーズ戦の中でもっとも得意としているサーキットのひとつ。2012年のレースから5戦4勝と抜群の勝率を誇る。
 
 メキシコや、テクニカルコーナーが続くニュルブルクリンクに比べて、低ダウンフォースとなる富士スピードウェイ。前戦のオースティンではレースペースが改善されるなど好材料が揃っており、第2戦スパ・フランコルシャン以来の総合優勝、母国ファンの前でのワン・ツー・フィニッシュも期待される。
 
 もちろん昨年、日本ラウンドでの勝利を逃したポルシェも2015年以来2年ぶりの優勝とともに富士でのタイトル確定を目指すことから、両陣営による激しい戦いが展開されることは間違いないだろう。


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