WEC世界耐久選手権は11月3日、第8戦上海6時間レースのフリープラクティス(FP)1回目と2回目が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)が総合トップタイムをマークした。総合2番手には僚友の8号車トヨタがつけトヨタ勢がワン・ツー。ポルシェは2号車ポルシェ919ハイブリッドが総合3番手、1号車ポルシェはトップから0.747秒差の総合4番手となっている。
濃霧の影響で赤旗でのレース終了となった第7戦富士から3週間のインターバルを置いて開催される第8戦上海。当初、走行初日のFP1は11時00分から行われる予定だったが、レースコントロールとコースサイドのオフィシャル間で無線トラブルが発生したため、1時間30分にわたって走行開始が遅れることとなった。
そんな波乱の幕開けとなった中国ラウンドのFP1では、7号車トヨタのマイク・コンウェイがセッション序盤に1分47秒182というタイムをマーク。以後、このタイムを上回るマシンは現れなかった。
ニール・ジャニがドライブした1号車ポルシェが0.232秒差で総合2番手につけ、以下2号車ポルシェ、8号車トヨタがそれぞれ1分47秒台後半のタイムで続いている。
オンタイムで始まった走行2回目は、FP1ではともに20度を上回っていた気温、路面温度が1~3度下がったドライコンディションのなかスタート。
LMP1クラスの各車はコースが比較的空いているセッション開始直後を狙って予選シミュレーションを行い、計測2周目にベストタイムを記録していく。
1分45秒131を記録したセバスチャン・ブエミ駆る8号車トヨタを先頭に2号車ポルシェ、1号車ポルシェと続くなか、LMP1の4台中唯一2周目に1分45秒台に入らなかった7号車トヨタは、5周目にピットイン。ロペスからコンウェイに交代すると7周目に全体ベストとなる1分44秒741というタイムを記録した。
その後、各車はロングランの確認作業に移ったためタイムアップはみられず。その結果、7号車トヨタがFP1、FP2の両セッションで総合首位で走行初日を終えることとなった。