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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.11.15 22:49
更新日: 2017.11.17 12:55

ホンダNSX-GT3、マカオに見参。FIA GTワールドカップは“ワークス”の激突へ

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ル・マン/WEC | ホンダNSX-GT3、マカオに見参。FIA GTワールドカップは“ワークス”の激突へ

 今年も11月16〜19日、マカオのギア・サーキットを舞台に、第64回マカオグランプリが開催される。年々GT3メーカーが力を入れ、2015年から『FIA GTワールドカップ』として開催されるGT3レースは、今季は初登場のホンダNSX-GT3をはじめ、非常に注目度の高い戦いになりそうだ。

 もともと『マカオGTカップ』として開催されてきたマカオGPのGTカーレースは、15年からFIA GTワールドカップへと変貌し、GT3カーレースのスプリントによる世界一決定戦となった。16年までは、アジアのジェントルマンドライバーたちも参戦しており、どこか昔の雰囲気を残したままだったが、今季はいわゆるプロドライバーがほとんどで、蒼々たるメンバーが参戦する。

 その中心となるのは、ドイツのGT3カーたちだろう。メルセデスAMGは、チームドライビングアカデミー(エドアルド・モルタラ/ダニエル・ジュンカデラ)とブランパンGTアジア王者のグループM・レーシング(マーロ・エンゲル/ラファエル・マルチェッロ)の4台がそろうほか、アウディもチームWRT(ロビン・フラインス/ニコ・ミューラー)、HCB-ルトロニック(ルーカス・ディ・グラッシ)、BMWはBMWチーム・シュニッツァー(アウグスト・ファーフス)、FIST-チームAAI(マルコ・ウィットマン)、ローヴェ(トム・ブロンクビスト)と、豪華なプラチナドライバーたちがそろう。

 また、昨年アウディでこのレースを制したローレンス・バンスールは、今季ポルシェに移籍しているが、クラフト・バンブー・レーシングから参戦。スクーデリア・コルサ(フェラーリ)から参戦するフェリックス・ローゼンクビストなど、マカオを得意とするドライバーたちも多く参戦する。

 そのなかで大きな注目を集めているのは、最も最終コーナー寄りのピットにただ1台陣取った、ホンダNSX-GT3だ。『アキュラNSX-GT3』としてはすでに北米で活躍しているが、ホンダブランドとしてはこのマカオがレースデビュー。日本のスタッフはもちろん、今回オペレートするJASモータースポーツ、そしてアメリカのホンダ・パフォーマンス・デベロップメントのスタッフも集っている。今回はホワイトにグレーとレッドのホンダワークスカラーに彩られ、ランガー・バン・デル・ザンデがドライブする。

 そんな強豪ぞろいのレースに日本人ドライバーとしてただひとり挑むのは、昨年もこのレースに参戦した吉本大樹だ。今季は同じハブオート・レーシングからの参戦ながら、マシンはポルシェ911 GT3 Rに。2台体制で、チームメイトはル・マンウイナーのロマン・デュマと豪華な体制。吉本車はスーパーGT300クラスで今季王座を獲得したGOODSMILE RACING & Team UKYOでメンテナンスをつとめたRSファインが行っている。

 どのピットを見ても今季は非常にピリピリとした雰囲気が漂っており、競争の激しさが予想される。F3と同様、まさにワールドカップとしての戦いが展開されそうだ。

メルセデスAMG・チームドライビングアカデミーのAMG GT3
アウディスポーツ・チームWRTのアウディR8 LMS
HCB-ルトロニックのアウディR8 LMS
シュニッツァーのBMW M6 GT3は今回アートカーとなるが、まだカラーリングは施されていない。
FIST-チームAAIのBMW M6 GT3。東條力エンジニアをはじめ日本人スタッフも多く活躍する
2年連続でマカオGTワールドカップに挑む吉本大樹。コクピットにもご注目。
マカオGPで初参戦となるホンダNSX-GT3
マカオGPで初参戦となるホンダNSX-GT3
ブランパンGTシリーズ・アジアで王座を獲得したグループMレーシングのメルセデス


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