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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.01.31 13:13
更新日: 2018.01.31 13:32

WEC:メカクローム、ジネッタLMP1での初テスト成功を喜ぶも「微調整の必要ある」

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ル・マン/WEC | WEC:メカクローム、ジネッタLMP1での初テスト成功を喜ぶも「微調整の必要ある」

 FIA F2(旧GP2)やGP3のワンメイクエンジンを手掛けるメカクロームは1月30日、同社が開発中のLMP1用新型エンジン『V634P1』がマシンに搭載された状態の画像を公開した。

 昨年12月に型式、スペックなどの概要が発表されたメカクローム製LMP1エンジン『V634P1』。FIA F2用新型エンジンの派生型となる3.4L V6シングルターボエンジンは、ジネッタが2018/19年のWEC世界耐久選手権に投入する新型LMP1マシン『ジネッタG60-LT-P1』にパッケージされることが明らかになっているほか、ダラーラとロシアのGRエンジニアリングが共同開発中の『BR1』にも搭載可能とされる汎用LMP1エンジンだ。

 1月19日、ジネッタとメカクロームはイギリスのリーズ・イースト空港で新型マシンのシェイクダウンを実施し、これを大きなトラブルなく完了させている。初のテストでは直線を走るに留まったが、メカクロームはV634P1が正常に稼働したことを確認。ポジティブな結果を歓迎した。

「現在、我々はジネッタと素晴らしい関係性を築いているが、このプロジェクト以前は一緒に働いたことがなかった。さらにLMP1にも関わっていなかったんだ。そのような状況でも全体としてスムーズにことが進んでいることは本当に素晴らしい」と語るのはメカクローム・モータースポーツを率いるブルーノ・エンゲリック。

 初の実走テストを終えてエンゲリックは「マルチコネクション・ボックスの位置を微調整する必要がある」と改善すべき点を指摘する。

「GP3エンジンとF2エンジンでは、マルチコネクション・ボックスが奥まった場所にあるが、LMP1マシンでは整備時のアクセスを容易にするため、作業しやすい位置に移動させる必要があると考えているんだ」

「また、オルタネーターの設置場所も少し変更しなければならない。現在の搭載位置は非常にタイトでクルマが縁石を越えた際に正常に機能しない可能性があるんだ。我々は(今回のテスト以前に)この問題を予測していたため2月末に実施予定の次回のテストに向けて、すでに解決策を考えている」

初公開されたメカクローム製LMP1エンジン『V634P1』
2017年12月に初公開されたメカクローム製LMP1エンジン『V634P1』


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