スポーツカー界のレジェンド、トム・クリステンセンが、将来的にデイトナ24時間でドライバーとして復帰したい気持ちがあることを明かした。
史上最多となる9度のル・マン24時間ウィナーとして知られるクリステンセンは、2014年のWEC(世界耐久選手権)を最後に現役を引退している。
彼は、週末に行われたデイトナ24時間でグランドオフィシャルを務めた。そこで北米の耐久レースを舞台にして1回限りの現役復帰の可能性を否定しなかった。
「私の父はいつも”まだ可能性がある”と言ってくれた。もし復帰するのであれば、その舞台はデイトナになるだろう」とクリステンセン。
このコメントは金曜日にレースの冠スポンサーであるロレックス主催のオフィシャルディナーの場での気軽な会話から上がったもの。さらにレーシング・チームのオーナーであるチップ・ガナッシがクリステンセンと、元チームメイトのアラン・マクニッシュのために喜んでマシンを用意すると発言した。
「私は彼らが55歳になった時、デイトナ24時間でトムとアランにチップ・ガナッシのクルマを用意する」
マクニッシュもクリステンセンが引退する1年前に、スコットランド出身ドライバーの一員としてデイトナを走る考えを明かしていた。
当初の考えでは同郷出身のライアン・ダルジールとダリオ・フランキッティと一緒にレースをしたいと考えていたという。しかしフランキッティは2013年のインディカーでのクラッシュで大怪我を負い、レース引退を余儀なくされてしまった。
クリステンセンはストレスによりレースを引退したが、デイトナに戻ってくる場合は楽しく走りたいという。
「自分で決めた決定は揺るがない」とクリステンセン。
彼は第一線のレースから引退してはいるが、昨年はStメアリー・トロフィーなどヒストリックカーレースは続けている。セブリング12時間では6度の優勝を飾っているが、デイトナではまだレースをしたことがない。
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