WEC世界耐久選手権第4戦は7月24日、ドイツのニュルブルクリンクで6時間の決勝レースが行われ、1号車ポルシェ919ハイブリッド(ティモ・ベルンハルト/マーク・ウエーバー/ブレンドン・ハートレー組)が今シーズン初優勝を飾った。
フロントロウスタートのアウディR18勢と、2列目スタートのポルシェ919ハイブリッド勢が終始トップ争いを繰り広げた日曜日の決勝レース。熾烈なバトルの末に勝利を飾ったのは昨年の王者、ポルシェ919ハイブリッド1号車だった。
スタート直後に1号車ポルシェが2番手に浮上し、その後はアウディとポルシェの4台による、スプリントレースさながらの激しいドッグファイトが終始展開された。
ポルシェの2台は序盤、4番手を走行していた2号車が22周目にGTクラスのフォードと接触しスピン、1号車はスローパンクチャーに見舞われるなどアクシデントもあったが、アウディ勢との接近関係は変わらず、レースが中盤に入るとついに、2号車を先頭としたワン・ツー体制を築き始めた。
ポルシェ2号車は、その後も順調に周回を重ねレースをリードしていたが、残り2時間を切ったところでマルク・リーブのドライブ中に、ターン12の飛び込みでLMGTE Amクラスのポルシェ88号車と接触しスピンさせてしまう。ポルシェ2号車に大きなダメージはなく、走行を重ねていたが、レース残り約90分のところでドライブスルーペナルティを課せられ後退。2位を走行していたポルシェ1号車がトップに立つ。