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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2016.08.03 12:58
更新日: 2016.08.03 13:30

WEC:アウディによる”燃料電池パワーユニットLMP1″計画が明らかに

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ル・マン/WEC | WEC:アウディによる”燃料電池パワーユニットLMP1″計画が明らかに

 アウディはル・マン24時間に向け、将来的に”ハイドロゲン-パワー”によるLMP1マシンを製作することになるだろう、と明かした。

 プロダクションモデル部門の技術開発責任者であり、近年ではQ7の48V化と電動ターボディーゼル導入などを指揮したステファン・クニーシュは、水素燃料電池技術によってパワー供給を行うLMP1カー製作の可能性が「大いにある」ことを示唆した。

「私たちが『そのような技術をデモンストレーションしたい』と望んだ場合、それを行うことは可能だろう」

 彼のこの発言は、今年はじめに開催されたデトロイト・モーターショーの会期中に、水素燃料電池パワーパックを搭載したFCV『h-tron クワトロ・コンセプト』を発表した際のものではあるが、その後、ル・マン24時間を統括するACOフランス西部自動車クラブによる6月の新規定向けアナウンスで、ル・マン24時間とWEC世界スポーツカー耐久選手権にて、将来的なフューエルセル・テクノロジーの解禁に向け、検討段階に入ったことを明らかにしていた。

今年1月にデトロイトで発表されたh-tronクワトロの第5世代FCVパワートレーン
今年1月にデトロイトで発表されたh-tronクワトロの第5世代FCVパワートレーン

 アウディのレース部門を担当するアウディスポーツは、現時点でこの技術に関するR&Dを行っているわけではないとしながら、代表を務めるヴォルフガング・ウルリッヒは次のように含みをもたせた。

「現時点ではアウディスポーツとして、そうしたプロジェクトに取り組んでいるわけではないが、それは我々が将来的にそれを直視しない…という意味ではない。もしアウディ本体が、そうした技術の導入に際してサポートすると言ってきたら議論する必要があるが、ディーゼルおよびガソリンを相手にして、水素燃料電池車を導入することは容易ではないだろう」

アウディh-tronクワトロ・コンセプト
アウディh-tronクワトロ・コンセプト


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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