IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第3戦ロングビーチが4月15日、アメリカ・カリフォルニア州のロングビーチ市街地コースで行われ、マスタング・サンプリング・レーシングの5号車キャデラックDPi-V.R(フィリペ・アルバカーキ/ジョアオ・バルボサ組)が総合優勝を飾り、3戦目にして早くも2018年シーズン2勝目を挙げた。
ファン・パブロ・モントーヤの力走によって、アキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05 DPiがチーム初となるポールポジションを獲得した公式予選から一夜明けた15日、PクラスとGTル・マン(GTLM)クラスの2クラスのみが出走するロングビーチラウンドの闘いの火蓋が切って落とされた。
迎えた決勝は、上位陣がクリーンに抜けたもののPクラスの後方で接触があり、ターン2でパフォーマンステック・モータースポーツの38号車オレカ07がトラック上に立ち往生。いきなりフルコース・イエロー・コーション(FCY)が出される。
マシンの回収を経て10分後にリスタートが切られると、2番手スタートとなったウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rを駆るフェリペ・ナッセがモントーヤ駆る6号車アキュラに肉薄。約20分に渡って繰り広げらたトップ争いはバックストレートエンドでモントーヤのインを突いたナッセに軍配が上がった。
スタートから33分、ナッセのオーバーテイクの直後に今レース2度目のFCYが出され、このタイミングでトップの2台を除く全車がピットストップを行い、ドライバーを交代していく。
スタート直後にアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05 DPiに交わされ、3番手から4番手に後退したマツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-P DPiは、このピットストップで7号車アキュラを逆転。
ふたたび3番手に浮上するがレース再開後はペースが上がらず、エリオ・カストロネベス駆る7号車アキュラ、アルバカーキの5号車キャデラックに相次いで交わされてしまう。
レース残り50分を切ると1ストップ作戦をとった31号車キャデラックと6号車アキュラがピットイン。それぞれドライバー交代を実施する。ほぼ同じタイミングで2ストップ組もピットに戻り、燃料補給のみでコースに復帰していくと残り40分の時点で5号車キャデラックがレースの主導権を握ることとなった。