WEC世界耐久選手権のCEOを務めるジェラルド・ヌブーは、WECのセブリング復帰にあたってレースフォーマットを変更することは、関係者全員にとって最善の“妥協案”であり、それにより2019年以降もファンへ“素晴らしいプログラム”を提供できると考えている。
当初の予定では、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの1戦であるセブリング12時間終了後、現地2019年3月17日(日)午前0時から1500マイルレースが行われる予定だった。
しかし、WECは4月4日にスケジュールの変更を発表。レースを2019年3月15日(金)午後スタートとし、走行距離1000マイル、最大延長8時間というフォーマットへ改められた。
ピットレーンについてもWEC用にIMSAとは異なるものが用意される予定だが、WECのチームが使用するパドックエリアはIMSAのパドックに併設される。
ヌブーは、WECの2018/19年“スーパーシーズン”のスケジュールを確定される時間が限られていたことから、セブリングのフォーマットについて再考する必要が生まれたとしている。
「セブリングに関しては、あらゆるもののタイミングを正確に見極めなくてはならない」とヌブー。
「(昨年の)夏に“スーパーシーズン”について概要を発表したが、このシーズンを魅力的なものにするために、いつもとは異なる方法を採る必要があった」
「スポーツカーレースと耐久レースにとって伝説的な地であるセブリングを訪れるのは、特にアメリカという地では理にかなった決定だ」
「パドックの関係者からもセブリング(での開催)は強く望まれていたから、我々はACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン(会長)とともに、IMSA側とマイアミで話し合いを行った。(2017年の)WECメキシコ戦直前のことだったよ」
「同じ週末にふたつのレースを行うアイデアについて合意していたし、どちらかのレースを終えた直後に、次のレースをスタートさせるフォーマットを思い描いていた。一体となって開催することに合意していたんだ」
「その後、今年のセブリング12時間を訪れた。レースウイークの状況を把握することで、アイデアを実行できるか見定められるからね」
その後、WECとACO、IMSA側で議論が進められフォーマット変更が必要だという意見がまとまったという。