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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.05.01 16:48
更新日: 2018.05.01 16:56

WEC:トヨタ、準備万端で開幕戦スパへ挑む。「身が引き締まる思い」とアロンソ

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ル・マン/WEC | WEC:トヨタ、準備万端で開幕戦スパへ挑む。「身が引き締まる思い」とアロンソ

 TOYOTA GAZOO Racingが2012年から参戦しているWEC世界耐久選手権の新シーズン、2018/19年“スーパーシーズン”がまもなく、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開幕する。2018年5月から翌年6月のル・マン24時間まで1年を超えるロングシーズンに、トヨタは2度のF1チャンピオン、フェルナンド・アロンソを加えた新体制で臨み、悲願のル・マン初制覇ならびに2014年以来、2度目のWECタイトル獲得を目指す。

 チームの本拠地であるドイツ・ケルンから約120kmの地にあるスパ・フランコルシャンでのレースは、トヨタにとって富士に次ぐ第2のホームレースといえるイベントだ。昨シーズン、同地でワン・ツー・フィニュシュを飾っているトヨタは、今季の開幕戦として行われるスパラウンドにル・マン24時間でも使用するローダウンフォース仕様のパッケージで臨む。

 そんなトヨタは冬のオフの間にドライバーラインアップを一部変更。中嶋一貴とセバスチャン・ブエミの駆る8号車トヨタTS050ハイブリッドに“トリプルクラウン”の達成を狙うアロンソを加えた。

 一方で昨年、ル・マンの舞台であるサルト・サーキットのレコードタイムを更新するなど、計3回のポールポジションを奪った小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ-マリア・ロペス組の7号車トヨタTS050ハイブリッドは体制が維持され、同トリオで2シーズン目を迎えることとなる。

 オフシーズン中のプライベートテストやWEC公式テスト“プロローグ”などを通じ、通算2万5000kmにのぼる走行を重ねてきたトヨタのライバルとなるのは、先日、元F1王者のジェンソン・バトンの起用を発表したSMPレーシングや、ポルシェワークスドライバーのアンドレ・ロッテラー、ニール・ジャニらを擁するレベリオン・レーシングら、5つのプライベーターチームが走らせる合計8台のノンハイブリッドマシンだ。

 エレクトリックパワーの有無によって生じる性能差を埋めるべく、シリーズはプライベーター勢に大幅な性能の緩和を許可。その数値はサーキット1周あたりの燃料量で49%、最大燃料流量は37.5%多く使用できるとし、マシン重量ではトヨタTS050ハイブリッドの878kmより45kg軽い833kgとなっている。

「LMP1クラスで新たな我々のライバル勢との性能差には、まだわからない部分が多くありますが、ファンの皆さまに白熱したレースをご覧いただけることを願っています」と語るのは村田久武チーム代表。

「冬のオフシーズンテストでは、徹底的に走り込みを行って参りましたが、実際のレースは別物です。スパの開幕戦は、ル・マンの準備のための重要なステップでもあります。昨シーズンは3連勝で締めくくり、我々の競争力をお見せすることができました。この流れを継続して今週末も表彰台の真ん中を狙いたいと思っています」

■一貴「アロンソと一緒に戦うのが楽しみ」

8号車トヨタTS050ハイブリッドは中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソがマシンをシェアする。
8号車トヨタTS050ハイブリッドは中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソがマシンをシェアする。

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