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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.05.03 01:29
更新日: 2018.05.03 01:30

BMW代表マルカルト「DTMカスタマープログラムの準備はしている」

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ル・マン/WEC | BMW代表マルカルト「DTMカスタマープログラムの準備はしている」

 2018年にWEC世界耐久選手権とDTMドイツツーリングカー選手権にワークス体制で参戦するBMWが、開幕戦を間近に控えミュンヘンの本社敷地内にあるBMWヴェルトで、車両とドライバーの発表を行った。このなかで一般ファンへのお披露目の前に、招待記者らと別室でBMWモータースポーツ代表のイェンス・マルカルトとの質疑応答が行われ、開幕戦を控えたWECとDTMのいまの状況と、今後の展望が語られた。

──間もなくWECの開幕戦を迎えるが、今の心境は。
イェンス・マルカルト(以下JM):
ほぼ同じマシンをすでに北米IMSAで走らせているとはいえ、長い開発期間を経てやっとWEC開幕戦スパ・フランコルシャンで、M8 GTEのヨーロッパにおける正式なデビューを迎えられることを非常に喜ばしく思う。4月に行われたプロローグでは手放しで喜べる状態ではなかったし、性能調整に関してはIMSAとWECでは異なった値なので、いまの状態では実戦でM8がどんな風に立ち回るのか、予想が難しい状態だ。まだ走る前ではあるが、書類上で見る限り、とても厳しいレースになるのではないかと考えている。

──一方、DTMに向けては。
JM:
DTMも毎年のことながら、事前のテストでデータ上では解析できても、実際にレースで走るのとは違うので、ふたを開けてみないことには分からない。実質的なマシンのポテンシャルを判断し理解できるのは、土曜日の予選が終わった後だろう。しかし、BMWモータースポーツでは十分な準備を整えて開幕戦に臨むので、大きな心配はしていない。

──今季のDTMマシンはエアロダイナミクスが削減されたが、それについての見解は?
JM:
昨年モデルよりも30%削減されたエアロダイナミクスになったことで、ドライビングが難しくなった分、ドライバーの力量が試され個々のスタイルが活かされるのを楽しみにしている。今まではまわりにいるエンジニアの頭脳戦とでも言おうか、彼らの細かなバックアップもドライバーの力に関わっていたのだが、今年はエアロが少ない分、タイヤの消耗もかなり激しいので、ドライバー自らがさらにレースを作っていく必要が出る。パフォーマンスバラストを廃止したDTMでは、よりアクション満載な接戦になると私自身も楽しみにしている。

BMW M8 GTE
ティモ・グロックのBMW M4 DTM


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