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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.06.18 02:52
更新日: 2018.06.18 02:55

ル・マン24時間初制覇の中嶋一貴「まずはホッとしました」日の丸を背負い喜び

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ル・マン/WEC | ル・マン24時間初制覇の中嶋一貴「まずはホッとしました」日の丸を背負い喜び

 第86回ル・マン24時間耐久レースは6月17日、フィニッシュを迎え、TOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組8号車トヨタTS050ハイブリッドが優勝を飾った。日本人として3回目のル・マンウイナーとなり、日本車を駆っての初優勝を成し遂げた。レース後、一貴は「『ホッとした』というのが正直な気持ちですね」と感想を語った。

 2012年、トヨタがハイブリッドシステムを持ち込むとともに、ル・マン24時間に参戦を開始した一貴。初年度は接触やリタイアにも見舞われたほか、世界中に衝撃を与えた2016年には、トップを快走しながら残り3分でストップ。悲劇の中心となった。

 迎えた2018年のレースは、LMP1のワークスはトヨタのみ。優位にレースを進めたが、それでも何が起きるのか分からないのがル・マン。特に一貴は、その恐ろしさを誰よりも知っているドライバーだ。

 途中、ペナルティ等もあり7号車に先行されるシーンもあったものの、7号車がトラブルを抱えていたこともあり、ジワジワとその差を詰めていく。

「バランスはその前から良かったですし、クルマは24時間、非常に良い状態で走れていたと思います。スピードという面では僕たちの方が余裕があったのかな、と思います。それがフェルナンド(アロンソ)の夜のスティントから、僕のスティントに継続して最後まで繋げていけたんだと思います」と一貴は振り返る。

 7号車との差は1分以上に広がり、迎えた最終スティント。担当したのは一貴だ。「最後まで無事にクルマをもっていかなければならない1時間半は長かったですね……」というスティントで、一貴は淡々と周回を重ねていく。そして後方からは、“デイトナフィニッシュ”を決めるべく可夢偉の7号車が接近。2台はランデブー走行を続けた。

 最後は「考えていたのは、とにかく安全第一です(笑)」と一貴は振り返る。

「ホントそれだけですね。乗る前はいろいろ考えてましたけど、乗ってからは意外と何も考えることなく、無線で冗談言おうかな……とか思っていましたけど(笑)、そういうことも飛んでいましたね。良い意味でやることに集中できていたと思います」

トヨタ初のル・マン総合優勝を飾った8号車トヨタTS050ハイブリッド
グリッドでの8号車トヨタのドライバーたち


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