7月4日、鈴鹿サーキットは8月24〜26日に開催される『第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース』の暫定エントリーリストを公開した。33台がエントリーしており、ドライバーも多くのチームが記されている。
これまで開催されてきた真夏の伝統の耐久レース、鈴鹿1000kmの歴史を引き継ぎ、2018年から新たにGT3の世界戦として開催されることになった鈴鹿10時間。これまで参戦チームのリスト、そして各チームから参戦ドライバーが明らかにされてきたが、この日暫定ながら、そのエントリーリスト一覧が明らかにされた。
発表されたエントリーリストは33台。当初目標としていた数字より少ないのが寂しいところだが、日本からはスーパーGT、スーパー耐久、ブランパンGTシリーズ・アジアに参戦するメンバーを中心に14台がエントリーした。すでに明らかにされているチームが多いが、4日にはD’station Racingから7号車が藤井誠暢/スヴェン・ミューラー/アール・バンバー、77号車が星野敏/近藤翼/ジョノ・レスターの2台が明らかにされ、さらにこのリストでも注目の名が記されている。
今季ブランパンGTシリーズ・アジアにフル参戦しているKCMGの18号車ニッサンGT-RニスモGT3には、ブランパンアジアにも参戦した松田次生に加え、2015年にブランパンGTのチャンピオンを獲得した経験をもつ千代勝正が乗り込むことになった。千代はGT3の経験も豊富で、強力なメンバーとなりそう。
これでホンダNSX GT3をドライブする山本尚貴/武藤英紀/中嶋大祐、小暮卓史の4人に加え、GOOD SMILE RACING & Team UKYOの小林可夢偉、KCMGの次生、千代と7人のGT500ドライバーが顔を揃えることになった。その他の日本勢もいずれも強力なラインアップが揃っており、見応えのあるレースを展開してくれそうだ。
■海外勢も豪華メンバーが名を連ねる
また、海外勢もこのリストで明らかにされた部分がある。アウディ勢は、2台が名門WRTから参戦することになり、まだドライバーはすべては明らかになっていないものの、日本から参戦し、マーカス・ヴィンケルホックを起用するAudi Team Hitotsuyamaととも、アウディ勢は3台に力を入れているのが伝わる。
メルセデスAMGチーム・ストラッカ・レーシングは43号車にマキシミリアン・バーク、マキシミリアン・ゴッツ、アルバロ・パレンテという強力なラインアップを敷いたほか、ポルシェ勢はD’station Racingのバンバー起用とともに、クラフト・バンブーの92号車がローレンス・バントール、ケビン・エストーレ、さらにマンタイ・レーシングの911号車にはロマン・デュマ、フレデリック・マコウィッキ、ディルク・ベルナーが起用されるなど、本気ぶりが見える。
またJLOCとGRTグラッサーという2チーム3台の体制を敷くランボルギーニ、ハブオートにワークスドライバーを送り込むフェラーリ等、GTレース界のトップドライバーたちが多数投入されている。
これらのワークスドライバー&チームがその実力を示すのか、地元鈴鹿で負けられない日本勢がそのレベルを示すのか。またベントレー、アウディ、フェラーリ、ポルシェといったメーカーに対し、強力な体制で迎え撃つホンダ、ニッサン勢がどう戦うか。初開催となる鈴鹿10時間は楽しみなレースとなりそうだ。