IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップは7月8日、第7戦モスポートがカナダ、ボーマンビルのカナディアンタイヤ・モータースポーツパークで行なわれ、マツダチーム・ヨーストは77号車マツダRT24-P DPi(トリスタン・ヌネス/オリバー・ジャービス組)が総合6位、僚友の77号車マツダRT24-P DPi(ジョナサン・ボマリート/ハリー・ティンクネル組)はレース終盤にトラブルに見舞われリタイアとなった。
全12戦で争われる2018年シーズン唯一のアメリカ国外ラウンドとなった第7戦モスポートは、スタートからアクシデントが相次ぎ、合計6回のフルコースイエロー(FCY)が導入される波乱のレースとなった。
このようなレース展開では、戦略を立てるエンジニアたちにとって燃料消費量とピットストップに関する計算を行なうのが難しくなるだけでなく、マツダのDPiマシンがストレートスピードでややライバルに劣る性能調整(BoP)を受けていることもあり、ドライバーたちもまたライバルのマシンとの接近戦に苦労していた。
そんななかボマリートが乗り込んだ55号車マツダは、4番手グリッドからスタートを切るとオープニングラップで順位を3番手に上げ、その後立て続けにFCYが導入され、なかなかギャップが広がらないレース展開のなかでポジションをキープしていく。
レース終盤、ボマリートからティンクネルにドライバー交代を行なった後も表彰台を狙える位置につけていた55号車マツダだったが、チェッカーまで残り数分というところでホイールベアリングが破損。ティンクネルはたまらずスピンを喫し、ここでレースを終えることとなってしまった。