北米耐久シリーズの最高峰、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)にLMP2カーの2台体制で挑んでいるJDC-ミラー・モータースポーツは8月9日、来年1月に開幕する2019年シーズンに2台のキャデラックDPiマシンを用いて参戦すると発表した。
2018年現在、85号車と99号車の2台のオレカ07・ギブソンをシリーズ最高峰のプロトタイプ(P)クラスで走らせているJDC-ミラー・モータースポーツ。
同チームは2017年シーズンより、前年まで参戦していたプロトタイプチャレンジクラスからPクラスへステップアップを果たし、今季は第6戦ワトキンス・グレン6時間レースで99号車オレカがLMP2カーの初優勝を達成したほか、直近に開催された第9戦ロード・アメリカでは85号車オレカが総合2位表彰台を獲得するなどの活躍をみせる実力派チームだ。
そのロード・アメリカラウンドで、IMSAは2018年限りでDPiとLMP2が競走するPクラスを分割し2019年以降はプロドライバーとマニュファクチャラー向けの最高峰クラスと、ジェントルマンドライバーならびに自動車メーカーとの関係を持たないエントラントを対象としたプロ-アマクラスというように“棲み分け”を進めることを決定。
そこからわずか5日後に行なわれたJDC-ミラーのDPi導入という発表は、ミネソタを本拠に置く同チームが来季もトップクラスに留まることを意味する。
2017年からDPiマシン以外のマシンが表彰台の頂点に立てないなかで、今季のワトキンス・グレンを制したJDC-ミラーのステファン・シンプソンは、2019年にキャデラックDPi-V.Rの1台をドライブするドライバーのひとりと見られているが、この他のラインアップについては後日アナウンスされるという。