2018/19年WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するプライベーターチーム、レベリオン・レーシングのチームマネージャーを務めるバート・ヘイデンは、シリーズが唯一のメーカーワークスであるTOYOTA GAZOO Racingとノンハイブリッド勢のギャップを縮めることに期待している。
8月17~19日に行なわれたWEC“スーパーシーズン”第3戦シルバーストンで総合3位、4位となったリベリオン勢は、ワン・ツー・フィニッシュを飾ったもののスキッドブロック規定違反によって失格となったトヨタの2台に代わって総合優勝と総合2位を手にした。
しかし、実際にレースを支配したトヨタTS050ハイブリッドとレベリオンのR13・ギブソンをはじめとするノンハイブリッドLMP1カーとではレースペースで数秒単位の差が生まれ、6時間のレースでは4周差がついている。
この点について、レベリオンのヘイデンは「EoT(イクイバレンス・オブ・テクノロジー=技術の均衡)のさらなる変更がなければ、トヨタが我々のはるか先を逃げるだけのレースが続いていくことになる」と語った。
また、次戦の富士と11月に行なわれる上海でもシルバーストンと同じような展開になるのかと問われると「おそらく、そうだ」と答えている。
「(現在のLMP1クラスの状況は)ファンが望むものではないばかりか、シリーズをフォローする多くの人々にとって魅力的なものではない」
「(WECを統括する)FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブがこれをどのように改善するのかは、私には分からない。彼らが現状を理解し、それに対する解決策を打つのを待つ必要があると考えているんだ」
ハイブリッド車とノンハイブリッド車の格差を小さくするひとつの方法として、ヘイデンは給油時間の差異をなくすことを挙げるが、このアイデアが必ずしも問題を解決に導くものではないという。