ダンロップが、WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するレベリオン・レーシングに今季からタイヤ供給を行うことになった。ダンロップがLMP1クラスに参戦するのは、2012年シーズン以来のこととなる。
LMP1クラスは、レギュレーション上はタイヤワンメイクではないものの、昨年までは各チームともミシュランタイヤを装着していたため、実質的な1社供給の状態。ダンロップは2012年WECのOAKレーシング、そして同年アメリカン・ル・マン・シリーズのダイソン・レーシングへの供給を最後に、LMP1には参戦していなかった。
一方で、昨年までもWECやELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)のLMP2クラス向けにタイヤを供給し、多くのシェアを確保してきたダンロップ。そして今年、プライベーターとしてLMP1への参戦を続けるレベリオンと組む形で、再びLMP1に挑戦することとなった。
レベリオンは、ダンロップの供給を受けるとともに、LMP1クラスでの開発パートナーに就任している。開発及びテストプログラムはすでに進行しており、3月のポールリカール公式テストに向けてさらなるテストも予定している。今後のテストでは、タイヤの仕様をレベリオンのオリジナル車両となる『R-One』向けに調整してくこととなるという。
レベリオンを率いるバート・ヘイデンは、今回の発表にあたって次のように期待感を語っている。
「近年、ダンロップが非常に競争力のあるタイヤをLMP2クラスに供給するのを見てきた。このパートナーシップによって、レベリオンR-Oneの戦闘力がさらに向上することを願っているよ」