2018年のブランパンGTシリーズ・アジアは9月22~23日、上海インターナショナル・サーキットで第5ラウンドが行われ、第9戦でハブオート・コルサのニック・フォスター/ジョノ・レスター組27号車フェラーリ488 GT3が優勝。第10戦はFFFレーシング・チーム・バイ・ACMのマルティン・コドリック/デニス・リンド組19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が優勝した。
ブランパンGTアジアの第5ラウンドは、7月21~22日に富士スピードウェイで行われた第4ラウンドから2カ月のインターバルを経て開催された。
■第9戦はフェラーリ快走で2018年シーズン初優勝
第9戦はオープニングの1コーナーで2番手スタートだったアブソルート・レーシングの3号車アウディR8 LMS GT3が19号車ランボルギーニに追突される形でスピン。
その後にはベントレー・チーム・フェニックス・レーシング・アジアの6号車ベントレー・コンチネンタルGT3が、3コーナーの先でスピンしてストップするなど、序盤から荒れた展開となり、60分で争われる決勝レースのスタートから5分30秒が経過したタイミングでセーフティカーが導入された。
この時点でトップは19号車ランボルギーニ、その後方には5番手からポジションを上げてきた27号車フェラーリ、3番手にクラフト-バンブー・レーシングの991号車ポルシェ991 GT3 Rが続く形に。
レースは残り44分で再開されると、トップの19号車ランボルギーニにはオープニングでの接触によりドライブスルーペナルティが課されて後退。代わって27号車フェラーリがラップリーダーに浮上した。
前半スティントを担当したレスターはじわじわとギャップを広げて独走状態を築くと、後半スティントを担当するフォスターに交代。そのフォスターもマージンを維持し続ける。
最終的にフォスターは13.551秒のリードを作ってトップチェッカー。フェラーリに今季初のブランパンGTアジア勝利をもたらした。
27号車フェラーリに続く2位はアブソルート・レーシングの37号車アウディR8 LMS GT3が獲得。3位には同じくアブソルートの7号車アウディR8 LMS GT3が入った。
GT4クラスは木下隆之と砂子塾長擁するBMW Team Studieの81号車BMW M4 GT4がポールポジションからスタート。
前半スティントを担当した木下はピットで加算される15秒のサクセスペナルティ分のマージンを築こうと猛プッシュしたものの、序盤にセーフティカーが入った影響もあり、ピットで逆転を許してしまう。
代わってトップにはポイントリーダーであるグループMレーシングの666号車メルセデスAMG GT4が浮上して、そのまま勝利を手にした。2位は81号車BMW M4、3位はチームiレース.ウインの72号車メルセデスAMG GT4だった。