ブランパンGTシリーズは9月30日、スペイン、カタロニア・サーキットで2018年シーズン最終戦が行なわれ、メルセデスAMGチーム・ブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3(イェルマー・ブールマン/マーロ・エンゲル/ルカ・ストルツ組)がポール・トゥ・ウインを飾った。しかしレース後、同車に失格処分が下ったため2位フィニッシュとなったメルセデスAMGチーム・AKKA ASP、88号車メルセデスAMG GT3(トリスタン・ボーティエ/ダニエル・ジュンカデラ/ラファエル・マルチェッロ組)が繰り上がりでの優勝を手にしている。
ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップおよび、スプリントカップをあわせたシリーズ総合チャンピオンの行方がかかった第10戦バルセロナは30日、晴天のなかで決勝レースを迎えた。
総合チャンピオンに王手をかけている88号車AMGのマルチェッロとランキング2番手につけるベルジャン・アウディクラブ・チームWRTの1号車アウディR8 LMSを駆るクリストファー・ミース、アレックス・リベラスのポイント差は18.5点。2週間前のスプリントカップ最終戦に続き、ここでもメルセデスAMG対アウディの戦いに焦点が集まった。
そんなシリーズ最終戦でポールポジションを獲得したのは4号車メルセデス。これに1号車アウディが2番手で続き、88号車メルセデスは6番手からのスタートに。現地時間15時過ぎに始まったレースでは、まず4号車メルセデスのエンゲルがホールショットを決める。その後方では3番手スタートのR-モータースポート、ニッキー・ティーム駆る76号車アストンマーチンV12バンテージGT3が2番手に浮上。1号車アウディのミースは3番手からタイトル獲得の絶対条件である優勝を目指すこととなった。
3時間レースの序盤は落ち着いた展開をみせ、トップを行く4号車メルセデスが2番手以下との差を徐々に広げていく一方で、76号車アストンマーチンを先頭とする2番手争いは9番手までが数珠つなぎの状態に。
そのなかで6番手スタートのマルチェッロはじわりじわりと順位を上げ、スタートから約60分後に迎えた1回目のピットストップまでに3番手までポジションを上げることに成功。ジュンカデラに交代した第2スティントは終始3番手を走ることとなったものの、2回目のピットイン後には、先にピットに入ったアストンマーチンを交わして2番手となった。