10月22日、WEC世界耐久選手権は11月16~18日に中国、上海国際サーキットで開催される2018/19年“スーパーシーズン”第5戦上海6時間レースの暫定エントリーリストを発表した。
2018年5月から翌2019年6月のル・マン24時間までという変則日程で全8戦が行われているWECスーパーシーズン。その折返しを迎える今戦の舞台は、第4戦富士に続くアジア戦第2ラウンド、中国・上海だ。
LMP2クラスを戦うジャッキー・チェン・DCレーシング、ル・マンでジネッタLMP1を走らせたCEFC TRSMレーシング(マノー)の母国ラウンドとなる上海戦にはLMP1、LMP2、LM-GTEプロ、LM-GTEアマの4クラスから合計35台が出走する予定。このうち、唯一参戦台数に変化があるのがGTEプロクラスで、既報のとおりIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)を主戦場とするコルベット・レーシングが、64号車シボレー・コルベットC7.Rを走らせる。
WEC富士と同じ週末に行われたWSCC最終戦プチ・ル・マンでチームタイトル3連覇を決めたコルベット・レーシングは、この上海ラウンドにオリバー・ギャビン、トミー・ミルナーという2015年のル・マンウイナーコンビを送り込む予定だ。
この他のクラスでは、LMP1クラスのドラゴンスピードに、プチ・ル・マンで総合優勝を飾ったランガー・バン・デル・ザンデが復帰するほか、LMP2クラスのTDSレーシングでも、DTM最終戦ホッケンハイムに出場するためWEC第4戦を欠場していたロイック・デュバルがチームに再合流する。
また、同じくLMP2チームのラルブル・コンペティションは、井原慶子に代えてフランス人ドライバーのエンゾ・ギベを起用。ゴールドドライバーのギベはELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで活躍するほか、今季のル・マンではGドライブ・レーシングの40号車オレカ07・ギブソンをドライブした。
一方、BMWチームMTEKは前戦、DTMに参戦するアウグスト・フォーフスの代役としてトム・ブロンクビストを起用していたが、ファーフスは今戦もマカオで行われるFIA GTワールドカップに出場するため欠場となる。そのためチームは、引き続きブロンクビストを82号車BMW M8 GTEに迎えている。
LMP1クラスでENSO CLM P1/01・ニスモを走らせるバイコレス・レーシング・チームは今回のリストで第3ドライバーの枠がTBAに。また、星野敏のWECデビューチームとなったGTEアマクラスのデンプシー・プロトン・レーシングも現時点で88号車ポルシェ911 RSRの第1ドライバー枠をTBAとしている。
第4戦富士6時間レースの暫定エントリーリストに載ったものの、その後エントリーを取り下げたマノー。チームスポンサーの“母国”である上海ではふたたび姿をみせるのでは、との話も挙がっていたが、今回発表されたエントリーリストでは名前を確認できず。アップデート版リストにその名が復活することを期待したいところだ。