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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.11.26 15:04
更新日: 2018.11.26 15:09

WEC上海:“ラストレース”に臨んだ澤圭太「2018年のうっぷんを晴らせると思っただけに悔しさ100倍」

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ル・マン/WEC | WEC上海:“ラストレース”に臨んだ澤圭太「2018年のうっぷんを晴らせると思っただけに悔しさ100倍」

 11月18日、WEC世界耐久選手権第5戦上海6時間レースが中国、上海国際サーキットで行われ、澤圭太を擁するクリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTE(澤/ウェン-サン・モク/マット・グリフィン組)は“ラストレース”をLM-GTEアマクラス7位で終えた。

 2018年5月から2019年6月まで、1年強に渡って争われるWEC“スーパーシーズン”のうち18年最後のレースとなった第5戦上海は、クリアウォーター・レーシングにとっても現体制でのラストレースに。この上海で“有終の美”を飾るべく、チームは前戦富士で採った戦略からモクとグリフィンが予選アタックを担当する通常の作戦に戻している。

 そうしたなかで、澤は金曜の練習走行でウエット時のバランスチェックを実施。終盤にはドライタイヤでもチェックを行いクラス3番手タイムをマークすると、天候が回復した土曜のFP3ではクラス2番手に入った。土曜午後の予選は、クラス2番手から7番手までがコンマ5秒以内というハイレベルな戦いが繰り広げられるなか、61号車フェラーリはクラス6番手から決勝を迎えることとなった。

■チームのラストレースでクラストップに浮上

“最後”の決勝は朝から雨が降り続く難しいコンディションではあったが、チームオーナー兼ドライバーであるモクの希望で、自ら引退レースのスタートドライバーを務めることに。澤が長年に渡ってコーチを務めてきたモクは、大雨で2度も赤旗が提示されるレースのなかで懸命にクルマをコース上に留めると、5番手でグリフィンにバトンをつないだ。

 その後、エースドライバーのグリフィンはクラス2番手まで順位を挽回。さらに、コース上でトップの車両を捉えてクラス首位に躍り出ることに成功する。ここでチームは後続とのさらにギャップをさらに広げるべく、ピットストップを遅らせる戦略をとった。しかし、これが裏目に。

 残り1時間45分で澤に交代した61号車フェラーリは、セーフティカーラン中にドライバー交代を行なったライバルに先行を許しクラス6位にドロップしてしまう。また、交換した深溝のフルウエットタイヤと乾き始めた路面がマッチせず、想定よりも約1秒遅いタイムで周回することに。

 さらに、澤の駆る61号車フェラーリは最後のスプラッシュ時に浅溝タイヤに履き替え最後の挽回を試みるが、無情にもレース終盤にふたたび雨が強まってしまう。多くの浅溝タイヤ装着車がコースに留まるのがやっとの状況となるなかで、澤も2度コースオフしながらなんとかマシンをチェッカーまで運び、クラス7位でクリアウォーターでのラストレースを終えることとなった。

■澤圭太「敗因は2度目のドライバー交代タイミング」

一時はクラス首位を走行も雨に翻弄され7位でレースを終えた61号車フェラーリ
一時はクラス首位を走行も雨に翻弄され7位でレースを終えた61号車フェラーリ
61号車フェラーリ488 GTEをドライブする澤圭太
61号車フェラーリ488 GTEをドライブする澤圭太


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