毎年2月上旬にオーストラリアのマウント・パノラマ・サーキットで開催されるリキモリ・バサースト12時間は12月21日、2019年大会の暫定エントリーリストを発表した。
オーストラリアを代表する耐久レースのひとつで、2019年もトタル・スパ24時間や鈴鹿10時間耐久をシリーズに組み込む、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦として1月31~2月3日に開催されるバサースト12時間。
FIA GT3規定がトップカテゴリーに採用された2011年以降、年々自動車メーカーからの注目を集めるようになった同イベントは、国内でもニッサン/ニスモの参戦やインターネットでの無料ライブ放送によってスポーツカーファンの間で広く知られる耐久イベントとなった。
そんなバサースト12時間の2019年大会にはアストンマーチン、アウディ、BMW、ニッサン、フェラーリ、ベントレー、ポルシェ、マクラーレン、メルセデスAMG、ランボルギーニというGT3マニュファクチャラー10社、計28台がエントリー。
また、ポルシェ911 GT3 Cupで争われるクラスB、FIA GT4カーを対象としたクラスC、地元レーシングチームであるマルクカーズ・オーストラリアが手がけたプロダクションカーなどを使用するクラスIから15台が出場登録を済ませており、エントリー総数は都合43台となっている。
この内、クラスAに分類されるGT3勢では、既報のとおり、KCMGが千代勝正や松田次生を擁し2台のニッサンGT-RニスモGT3を走らせることを発表。この他、ポルシェ911からメルセデスAMG GTにマシンをスイッチしたクラフト・バンブー・レーシングとメルセデス陣営の“強豪”ブラックファルコンの合同チーム、さらにBMWチーム・シュニッツァーおよびウォーケンホルスト・モータースポーツがドライバーラインアップを明らかにしている。
最多6台が送り込まれるメルセデスAMG GT3勢の一端を担うメルセデスAMG・チーム・クラフト・バンブー・ブラックファルコンは、DTM王者で今回がバサースト初参戦となるゲイリー・パフェットを起用。マーロ・エンゲル、ルカ・ストルツがその脇を固める予定だ。
また、BMWの2チームでは、2018年のポールシッターであるBMWチーム・シュニッツァーが母国ドライバーのチャズ・モスタートに加えてマルティン・トムチェク、マカオで行われたFIA GTワールドカップでチャンピオンとなったアウグスト・ファーフスという布陣でリタイアに終わった今季のリベンジに燃える。