2017年シーズンに向け、各カテゴリーの暫定カレンダーが発表されるなか、WEC世界スポーツカー耐久選手権と、電動シングルシーター選手権のフォーミュラEが、イベント開催日程のバッティングに直面し、関係部門で日程回避に向けた調整作業を強いられている。
問題となっているのは2017年向けに日程候補が発表されている7月16日の週末。WECはル・マン明けの1戦となるドイツ・ニュルブルクリンクでの1戦が予定されており、一方のウィンターリーグ制を採用するFEでは、シーズン後半のダブルヘッダーとなるカナダ・モントリオール戦を実施予定。両レースがバッティングする公算が高まっている。
すでに暫定カレンダーを発表しているフォーミュラEと異なり、WECはFIAによって批准されたスケジュールを発表していないが、ニュル戦を7月16日の週末に開催する可能性が濃厚だという。
フォーミュラEのCEOを務めるアレハンドロ・アガグは、これまでもカレンダーの再調整と日付変更の可能性を議論してきたが、その週末に関しては「リスケジュールは不可能である」との結論に達した、と明かす。
「なぜなら、レースを開催するのに向けた会場の設営や、マシンとレース機器を輸送するための時間枠がどうしても必要となるからだ」
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