ル・マン24時間、スパ24時間とならび世界三大耐久レースのひとつに数えられるロレックス・デイトナ24時間の決勝レースが1月26日、定刻14時35分にスタート。8時間経過時点ではアキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05が総合首位に立っている。
気温16.6度、路面温度20度、どんよりとした曇り空の下、ドライ路面でスタート時刻を迎えた2019年のデイトナ24時間。1周のフォーメーションラップ後に長い戦いの火蓋が切って落とされると、26年ぶりにトラックレコードを更新してポールポジションを獲得したマツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-Pがレース最序盤をリードしていく。
77号車マツダを駆るオリバー・ジャービスはスタート後約30分に渡って首位を走ると先頭でピットイン。しかし直後のアウトラップで、総合3番手から2番手に順位を上げていたファン・パブロ・モントーヤが搭乗する6号車アキュラに先行を許してしまう。
その後、3時間目を迎える直前に今レース2回目のセーフティカー(SC)が導入されると、DPiクラスの各車がピットイン。ここで77号車マツダがトップの座を6号車アキュラから奪い返した。
その後方ではリスタート時に7号車アキュDPiラのエリオ・カストロネベスが、僚友6号車アキュラとウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rを交わして2番手に浮上する。
しかし、このスティントでもっとも存在感を示したのはコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rのフェルナンド・アロンソだ。5番手で10号車キャデラックのステアリングを受け継いだアロンソはスティント序盤、先行する6号車アキュラと31号車キャデラックを相次いで攻略。
続いて3度のインディ500ウイナーの背後に迫ると、インフィールドセクションからバスストップシケインにかけてのバンクで並びかけブレーキングで一気に前へ。さらに首位を走る77号車マツダをターン1で交わしてトップに躍り出たアロンソは、そのまま好ペースを維持して3度目のSC導入までに後続へ17秒の大差をつけてみせた。
そんな大活躍のアロンソから初出場の小林可夢偉にバトンをつないだ10号車キャデラックはその後、約4時間30分に渡ってレースをリードする。7時間過ぎには6号車アキュラを駆るモントーヤに迫られる場面もみられたが、可夢偉がこの攻防を制している。