WEC世界耐久選手権の最高峰LMP1クラスに参戦しているバイコレス・レーシング・チームが2018/2019年“スーパーシーズン”第6戦セブリング1000マイルを欠場することが分かった。
元F1チーム代表コリン・コレスの名を冠するバイコレスは3月14~16日にアメリカ、セブリング・インターナショナル・レースウェイで開催される1000マイルレースのエントリーリストから除外された。
チームはオリジナルシャシーのENSO CLM P1/01にニッサン/ニスモ製エンジン“VRX30A evo”を搭載して、これまでスーパーシーズンの全ラウンドに参戦。第6戦の暫定エントリーでもドライバー欄はTBAとなっていたものの、その名をリストに連ねていた。
突然の出場キャンセルについてチーム代表のマンフレディ・ラベットは不可抗力の事情をその理由に挙げている。
彼は詳細を語ることは避けたが、サードパーティサプライヤーとの関係に問題生じたことでチームが航空貨物の出荷期限に間に合わなかったとコメントした。
また、ラベットはバイコレスがふたたびWECに戻ってくると語っており、復帰は5月の第7戦スパ・フランコルシャン6時間を目指しているという。
■WEC第6戦セブリングのエントリーリスト更新版が発表
WECはバイコレスの欠場を盛り込んだ第6戦セブリング1000マイルのエントリーリスト第3弾を2月8日に発表した。
前回からの変更は4点で、ひとつ目は前述のバイコレスの当該ラウンドスキップ。これによりLMP1クラスの出走台数は今季最少の7台となる。
ふたつ目は2月7日に発表されたブレンドン・ハートレーのWEC復帰だ。2017年シーズン後半から2018年にかけてトロロッソ・ホンダでF1を戦ったハートレーは、今戦と第7戦スパを欠場するジェンソン・バトンの代役としてミカエル・アレシン、ビタリー・ペトロフとともにSMPレーシングの11号車BRエンジニアリングBR1・AERをドライブする。
また、レベリオン・レーシングでは1号車レベリオンR13・ギブソンを駆るアンドレ・ロッテラーが2012年のWEC参戦以来、初めて欠場することとなり、この代役を前戦まで3号車レベリオンに搭乗していたマティアス・ベッシェが務めることになった。
最後の変更箇所はLM-GTEアマクラスから。マッテオ・カイローリ以外の2名がTBAとなっていたデンプシー・プロトン・レーシング、88号車ポルシェ911 RSRのドライバーが確定。第1ドライバーにジャンルーカ・ローダ、第2ドライバーにジョルジョ・ローダが加わりオールイタリア人トリオが完成している。
なお、デンプシー・プロトン・レーシングの僚機77号車ポルシェについては現在までに第1ドライバー欄がTBAのままとなっており、ロッテラーとともにここまでWEC全55戦に出場を続けているクリスチャン・リードがこれを継続するのかに注目が集まっている。