WEC世界耐久選手権は3月9～10日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われる合同テストのエントリーリストを発表した。
LMP1、LMP2、LM-GTEプロとアマの4クラスから合計29台が参加する今回のテストは、2018／2019年WEC“スーパーシーズン”で7年ぶりにシリーズ入りしたセブリングラウンドに向けた事前テストだ。日程的には“本戦”であるセブリング1000マイルの約1週間前に設定されている。
そんなテストには第6戦に参戦するほぼすべてのチームが参加するものの、複数のチームがリストに入っていない。また、TOYOTA GAZOO Racingなどで一部ドライバーが不在となっている。
不参加となるチームはLMP1とLMP2に1台ずつエントリーしているドラゴンスピードと、LMP2に2台のオレカ07・ギブソンを投じているジャッキー・チェン・DCレーシング、そしてスポット参戦が予定されているコルベット・レーシングの3チーム計5台だ。
この内、ドラゴンスピードとイオタスポーツが運営するジャッキー・チェン・DCレーシングについては、トヨタが2月上旬にセブリングで行ったプライベートテストにフォード・チップ・ガナッシとともに参加していた。
■トヨタのブエミ、ロペスらが同日開催のフォーミュラE香港戦へ
続いて、本戦のエントリーリストに名前が載りながら今テストのエントリーには記載されていないドライバーは、第6戦でアンドレ・ロッテラーの代役を務める1号車レベリオンR13・ギブソンのマティアス・ベッシェをはじめ、7号車トヨタTS050ハイブリッドのホセ-マリア・ロペス、8号車トヨタのセバスチャン・ブエミ、ラルブル・コンペティションのジョン・バティスト・シムナウアー、さらにBMWチームMTEKの81号車BMW M8 GTEで第3ドライバーを務めるアレクサンダー・シムズ、僚友82号車BMWのレギュラードライバー、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタの6名だ。
ベッシェとシムナウアー以外のドライバーについては、今テストがABBフォーミュラE選手権第5戦香港E-Prixと日程がバッティングすることが欠席の理由となっている。
なお、フォーミュラEではエンビション・ヴァージン・レーシングに所属するサム・バードは、AFコルセの71号車フェラーリ488 GTEエボのドライバー欄に名を連ねている。
一方、セブリング1000マイルのエントリーリストとは異なるラインアップとなっているチームもふたつ存在。シムズとダ・コスタを欠くBMW陣営はベテランのジェン・エドワーズを81、82号車の第3ドライバーに据えた。また、アストンマーティン・レーシングでは95号車アストンマーティン・バンテージAMRの第3ドライバーを務めるダレン・ターナーが僚友97号車にも乗り込む予定だ。
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第2戦セブリング12時間との併催イベントとなるWECスーパーシーズン第6戦セブリング1000マイルは3月9～10日の合同テストを経て、3月14～17日にレースウイークを迎える。
