ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.03.14 17:26
更新日: 2019.03.15 01:37

【動画】“RESPECT THE BUMP”を体感しよう。トヨタTS050のセブリング走行オンボードが公開中


 WEC世界耐久選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO RacingのLMP1カー、トヨタTS050ハイブリッドが路面の凹凸が激しいことで知られるセブリング・インターナショナル・レースウェイを走る様子を収めたオンボード映像が、WECの公式SNSアカウントで公開されている。

 元アメリカ空軍基地を改修してサーキットとしたセブリングは、今なお空港時代のコンクリート路面を一部そのままに残すオールドサーキットのひとつだ。同サーキットを一度でも走ったドライバーはみな口を揃えて「バンピー」と形容する。

 その凹凸の凄まじさはスピンを誘発するだけに留まらず、時にはマシンの足回りを破壊することも。

 現に3月13日の走行初日には、LMP2クラスを戦うTDSレーシングの28号車オレカ07・ギブソンのリヤダンパーが1コーナー通過時に破損。ドライブしていたロイック・デュバルはたまらずスピンを喫している。

 そんなセブリングで、トヨタのTS050ハイブリッドは、2013年にアウディR18 eトロン・クワトロが記録した同サーキットのLMP1レコードタイムを大きく更新してみせた。なかでもホセ-マリア・ロペスがドライブした7号車トヨタは、従来のレコードタイムを2.1秒以上短縮。その速さをアメリカのスポーツカーファンに見せつけている。

 今回公開された動画はその7号車トヨタのフルラップオンボードだ。WECはル・マンを除けばF1が開催されるグレード1サーキットを転戦しており、これほどまでのバンプを超えて走るLMP1カーの車載映像は珍しいといえる。

 14日の予選、15日の決勝前の予習を兼ねてシリーズが今戦で掲げる“RESPECT THE BUMP”を感じてみよう。


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