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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.04.15 18:26

ブランパンGT:雨に翻弄された第1戦モンツァ。度重なるリーダーチェンジの末に新型ポルシェが勝利

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ル・マン/WEC | ブランパンGT:雨に翻弄された第1戦モンツァ。度重なるリーダーチェンジの末に新型ポルシェが勝利

 4月15日、スプリントシリーズと耐久シリーズで構成される2019年ブランパンGTシリーズの開幕戦がイタリア・モンツァで行われ、ダイナミック・モータースポーツの54号車ポルシェ911 GT3 R(クラウス・バクラー/アンドレア・リッツォーリ/ザイド・アシュカナーニ組)がシーズン初勝利を挙げた。

 2019年もシーズン開幕戦の舞台に選ばれたモンツァ。この地で3時間のタイムレースとして行われる決勝レースは、前日からの雨が降り続きウエットコンディションでスタート時間を迎えたことから安全面を考慮して、セーフティカー(SC)先導でスタートが切られた。

 3周目に実質的なレーススタートが切られると、決勝前に実施された予選でポールを奪ったGRTグラッサー・レーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3を先頭に、全48台が慎重に第1シケインをクリアしていく。

 その後も落ち着いた展開を見せていたレースだが、スタートから25分後、1コーナーで2台のマシンが絡むクラッシュがありフルコースイエロー(FCY)が導入される。この間に首位の63号車ランボルギーニが緊急ピットインし、スローパンクチャーの症状が出ていた左リヤタイヤを交換するが、FCYが幸いして2番手でコースに復帰している。

 FCYからSCランへと移行した後、レース開始から40分過ぎにリスタートが切られると、AKKA ASPチームの90号車メルセデスAMG GT3にミルコ・ボルトロッティ駆る63号車がスパートをかけ、2度目のFCY解除直後にこれを交わして再びトップに浮上した。
 この直後、1回目のピットタイミングを迎える頃には路面が乾き始めダンプ路面へと変化していく。各チームごとにタイヤ選択が分かれるなか、トップ10圏外につけていたRモータースポーツの76号車アストンマーティン・バンテージGT3がレインタイヤをチョイスして一躍トップへ躍り出ることに成功する。

 しかし、中盤戦も20分を経過すると、除々に76号車アストンマーティンのペースが鈍ってくる。一方でスリックタイヤで2番手を走行するメルセデスAMG・チームAKKA ASPの88号車メルセデスAMG GT3がペースアップ。

 その後の10分間で、約10秒差を詰めた88号車メルセデスを駆るラファエル・マルチェッロは難なくトップの座を奪い取ったが、スタートから1時間50分後に訪れた3回目のSCランからのリスタート後、今度は自身のペースが鈍りローヴェ・レーシングの98号車ポルシェ911 GT3 Rに交わされると4番手まで順位を下げてしまった。

 中盤戦から終盤戦に移る2回目のピットタイミングではふたたび雨が降り始める。このことから、トップに立ったローヴェは98号車ポルシェにレインタイヤを装着してコースに送り出していく。

 直後、アンダーカットしていた54号車ポルシェが98号車を交わしてトップに立つが、4度目のFCY導入とともに2度目のピット作業を行ったサンテロック・レーシングの25号車アウディR8 LMSが悠々と首位に。これにより25号車アウディが首位、2番手54号車ポルシェ、3番手に98号車ポルシェというオーダーとなった。

■好機を掴んだアウディR8の逆転勝利かと思われたが……。

ポールポジションからスタートするも第2スティントで失速してしまったGRTの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3
ポールポジションからスタートするも第2スティントで失速してしまったGRTの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3
中盤戦に見せ場を作ったRモータースポーツの76号車アストンマーティン・バンテージGT3
中盤戦に見せ場を作ったRモータースポーツの76号車アストンマーティン・バンテージGT3
メルセデスAMG・チームAKKA ASPの88号車メルセデスAMG GT3とブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3
メルセデスAMG・チームAKKA ASPの88号車メルセデスAMG GT3とブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3


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