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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.04.27 22:27
更新日: 2019.04.27 22:45

トヨタ、“第2のホーム”スパでタイトル確定目指す。「ライバル達やスパを決して軽視していない」

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ル・マン/WEC | トヨタ、“第2のホーム”スパでタイトル確定目指す。「ライバル達やスパを決して軽視していない」

 WEC世界耐久選手権の最高峰LMP1クラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、2018/2019年“スーパーシーズン”のチームタイトル獲得を目指し、5月3~5日にベルギー、スパ・フランコルシャンで開催される第7戦スパ6時間レースに挑む。

 2018年5月から2019年6月まで、約13カ月に渡って争われるWECスーパーシーズンはちょうど1年前、ここスパで戦いの幕が上がった。全8戦中6戦を終えた段階で、トヨタは5回のワン・ツー・フィニッシュを飾っており、ランキング2番手に53ポイントをリードして首位に立っている。条件次第では今戦でのチームタイトル獲得が決定する状況だ。

 計算上、トヨタはスパ6時間で12ポイントを加算すれば、最終戦ル・マン24時間を待たずにチームチャンピオンを獲得できる。また、ランキング2番手につけるレベリオン・レーシングが表彰台を逃した場合も同様に、戴冠決定となる。

 一方、ドライバーズタイトルは目が離せない状況が続く。現在の選手権リーダーは8号車トヨタTS050ハイブリッドを駆る中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ組。ランキング2番手は7号車の小林可夢偉、ホセ-マリア・ロペス、マイク・コンウェイ組だが、その差はわずか15ポイントにすぎない。

 残る2戦で獲得できる最大ポイントは65ポイントであり、さらに最終戦がドライバーにもマシンにも過酷な24時間レースであることを考えれば、決して8号車組も安泰ではない。7号車組の逆転戴冠も充分に考えられるのだ。

 そんな重要な終盤戦の1戦であるスパは、トヨタのWEC部隊の本拠地であるドイツ・ケルンから120kmほどと比較的近く、日本の富士スピードウェイがホームだとすれば第二のホームと言えるラウンド。チーム関係者の家族や友人も数多く応援に駆けつけることで知られている。
 
 第7戦を前にトヨタは4月上旬、フランスのポール・リカールでプライベートテストを実施。延べ走行距離が4000kmに及んだこのテストにはトヨタチームの全ドライバーが参加し、ル・マンとスパで使用するローダウンフォース仕様のエアロキットの確認作業が行われたという。

「2018/2019年WEC“スーパーシーズン”も終盤に近づき、スパはTOYOTA GAZOO Racingにとって非常に重要な一戦となります」と語るのは、村田久武チーム代表。

「我々は、チームのワールドチャンピオン獲得というひとつの大きな目標に近づいていますが、ライバル達やスパを決して軽視してはいません」

「ファンのみなさま、友人、同僚達の前でワールドチャンピオンを獲得すべく、みなが全力を尽くし、レースに向けて万全な準備を行っています」

■アロンソ「スパはWECデビュー戦で勝利を飾った思い出の場所」

8号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブするフェルナンド・アロンソ
8号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブするフェルナンド・アロンソ

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