まもなく開幕を迎える2019年ル・マン24時間の舞台フランス、サルト・サーキットには今年もレース界のマニアック“ヘンタイ”カメラマンこと鈴木紳平が潜入中。世界一早い(?)現地ブログの第2弾となる今回は着々と設営が進むピットエリア周辺から、今大会一押しのルマンカーたちを中心にお届けします。
* * * * * * * * *
日本のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。いつも御愛読ありがとうございます。
ここル・マンでは週末に行われるテストデイに向けて粛々と準備が進んでおります。まだ本番まで2週間以上あるからでしょうか、はたまた(2018年5月に始まった)スーパーシーズンの疲れなのか、各チーム淡々としている印象です。
それでもル・マンはル・マン。そろそろユナイテッド・オートスポーツ以外のネタもご紹介したいと思いますので、“2019年ル・マン24時間”現地情報第2回、張り切っていってみましょう!
搬入もだいぶ佳境に入ってまいりました。ピットロードには機材とともに車両も姿を見せ始めています。
まずはLM-GTEプロクラスのポルシェから見てみましょう。先ごろ金色があしらわれたカラーリングで走るというアナウンスがあったポルシェ。パドック側にはヨーロッパチーム、アメリカチームのカラーリングを『人造人間キカイダー』状態にしたステッカーをデコレーション中です。
しかしながらポルシェのあの金色、どこかでみたことがあると思っていたら『黄金バット』のあのゴールドでした。
そのポルシェのピット裏バックヤードを覗いてみます。いくら4台分の機材と人員を展開するとはいえ、この風景は仮設では無くもはや“建築物”といっていいでしょう。
当然屋根も立派です。人の大きさと比べるとそのスケールが分かって頂けると思います。
その巨大なバックヤードの横にはBBQコンロが。作業員の方たちが作業の傍ら、お肉やパンを焼いたり、暖をとったものと思われます。
こちらは2019年のル・マン24時間を最後にWECでのワークス活動を停止するというアナウンスをしたLM-GTEプロクラスのBMW。ピットに置いてある姿もどこか悲しげです。
やはりこういう事態になるとLM-GTEというカテゴリーの立ち位置、車種選定、クルマ造りの難しさ、そしてメーカーの覚悟というものが問われるカテゴリーなのだな、と改めて感じます。
こちらはアメリカからの刺客、LM-GTEプロのシボレー・コルベット勢。フロントエンジン最後の勇姿になります。来季からはミッドシップのコルベットとして生まれ変わるはずです。やはりこれぐらいしなければ、このカテゴリーではやっていけませんね。