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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.06.28 13:09
更新日: 2019.06.28 16:20

ル・マン24時間でクラッシュ喫したコルベット、IMSAグレン戦以後スペアシャシーを投入へ

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ル・マン/WEC | ル・マン24時間でクラッシュ喫したコルベット、IMSAグレン戦以後スペアシャシーを投入へ

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(WSCC)に参戦しているコルベット・レーシングは6月28~30日、アメリカ・ニューヨーク州で行われる第6戦ワトキンスグレン6時間レースに挑むが、4号車シボレー・コルベットC7.Rは今戦から予備のシャシーを使用することになるという。

 プラット・アンド・ミラーが運営するコルベットチームは先の6月15~16日、フランスはル・マンで開催された第87回ル・マン24時間レースに出場した。しかし、2台体制の内の1台である64号車は、レース序盤にGTE Amクラスのポルシェと接触して体勢を乱し、勢いを殺せぬままコンクリートウォールに激突。マシンは大破している。

 幸い、搭乗していたマルセル・ファスラーに、このアクシデントによる怪我はなかったが、大きなダメージを負ったマシンは修復が叶わず。チームはル・マンの2週間後に予定されているWSCC第6戦に向けて、4号車(WEC/ル・マンでの64号車)のシャシーを入れ替えることになった。

 チームマネージャーのベン・ジョンソンによるとル・マンの現場において、レース用に準備ができていた3台目のスペアカーのシャシーが入れ替えに用いられるといい、チームはWSCCワトキンスグレン・ラウンドに向けて行動を起こす必要があったという。

「私たちはスペアシャシーを(フランスからアメリカへの)航空貨物のなかに入れ、損傷した64号車のシャーシを海上輸送で戻す計画を立てたんだ」とジョンソンは説明する。

「決勝レース後の夜、メカニックたちは遅くまでサーキットにとどまり、エンジンとギヤボックスをシャシーNo.6(ル・マン出走車)から取り出し、それらをシャシーNo.4(スペアシャシー)に組み込んで我々のホームに持ち帰ることにした」

「ル・マンからIMSA用にいくつか仕様を変更する必要があったため、それも仕事に加わっている。しかし、スペアシャシーはすでにレースの準備ができていたので実際にはそれほど大仕事ではなく、最新のコンポーネントにアップデートするだけでよかったんだ」

 また、ジョンソンはこの努力がサードカーへの切り替えにおいて、かなりの“ターンキー”であるとしながらも、2019年シーズン中にさらに他のシャーシを投入する事態を期待していない。

「我々はスペアシャシーを一部修正して使用するが、ふたつのクルマ間に性能の違いはないと考えている。シーズンをとおしてシャシーをローテーションさせるようなものだ」とジョンソン。

「これはシーズンの残りのレースを走るのに適した位置にある。また、これ以上の事故を防ぐことにもつながるだろうと考えている」

■シャシーNo.4はタイトルを獲得した“思い出”のコルベット

2016年デイトナ24時間レースでGTLMクラス優勝を飾ったコルベット・レーシングの4号車シボレー・コルベットC7.R
2016年デイトナ24時間レースでGTLMクラス優勝を飾ったコルベット・レーシングの4号車シボレー・コルベットC7.R

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