IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第7戦モスポートは7月7日、カナダのカナディアンタイヤ・モータースポーツ・パークで行われ、マツダチーム・ヨーストのオリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス組77号車マツダRT24-Pが総合優勝を飾った。マツダは僚友55号車マツダRT24-Pが2位に入り、前戦ワトキンスグレンに続いてワン・ツー・フィニッシュを達成している。
マツダチーム・ヨーストの初優勝に沸いた第6戦からの連戦となった今戦は、シリーズ唯一のアメリカ国外ラウンド。その舞台はハイスピードコーナーが続く高速サーキット、モスポートパークだ。
6日に行われた予選は、コリン・ブラウン駆るコア・オートスポーツの54号車ニッサンDPiが2019年シーズン初ポールを獲得し、0.074秒差の2番手にリッキー・テイラーがドライブしたアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05がつけた。3番手は前戦優勝の55号車マツダ、ペンスキーの6号車アキュラARX-05が4番手となった。
しかし、翌7日の決勝ではポールシッターの54号車ニッサンDPiがスタートドライバーを変更したことでDPiクラス最後尾スタートに。これによって7号車アキュラと55号車マツダがフロントロウに並ぶこととなった。
労せずトップからのスタートとなった7号車はテイラーが好ダッシュを決めオープニングラップを制すが、55号車マツダのジョナサン・ボマリートがピタリ背後につける。テール・トゥ・ノーズの状態が続いたトップ争いは周回遅れが絡み始めたスタート10分後、ターン8の立ち上がりでGTデイトナ(GTD)車両に引っかかったテイラーをボマリートが交わしたことで決着。55号車マツダはザ・グレンでの初優勝の勢いをそのままに、以後20分の間に11秒ものギャップを築いていく。
トップ争いの後方では、スタートで4番手からひとつポジションを落としていた77号車マツダのヌネスが、フェリペ・ナッセ駆るウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rを抜き返して4番手に上がると、ファン・パブロ・モントーヤの6号車アキュラも交わして3番手に浮上。そのまま2番手となった7号車アキュラに迫っていく。