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投稿日: 2019.07.09 20:01

ケイ・コッツォリーノが解説するフェラーリ488 GTEのコクピット。「燃費マップ」に感じるGT3との差


ル・マン/WEC | ケイ・コッツォリーノが解説するフェラーリ488 GTEのコクピット。「燃費マップ」に感じるGT3との差

 6月のル・マン24時間レースに初参戦し、クラス5位で見事完走を果たしたカーガイ・レーシング。蛍光イエローのフェラーリ488 GTEの目映さがいまだ脳裏に焼き付いている方も多いのではないかと思うが、7月10日発売のACO公認オフィシャルマガジン『ル・マン24時間2019』では、そのマシンのコクピット解説を、ル・マン初参戦のケイ・コッツォリーノにお願いした。そこには、世界最高峰の耐久レースを戦うマシンならではの機能が、散りばめられている。

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「GT3と異なり、GTEは基本的に耐久向けに作られているわけですが、それを一番感じられるのが燃費マップです。基本的に、燃費を伸ばす、航続距離を伸ばすというのは、他車だとエンジンマップをいじって出力を下げて……ってやると思うんですけど、フェラーリはそれだけじゃなくて、ドライバーに対して『どこでアクセルをオフしなさい』っていうのを教えてくれるシステムがあるんです」

「一番の燃費走行って、ストレートエンドでコーストする(※アクセルを早めに戻して惰性で走る)ことじゃないですか。このクルマにはあらかじめコースのデータが入力されているので、たとえばミュルサンヌの300m手前に差しかかると、ダッシュボードに緑で“スロットル・オフ”って表示されるんです。そうしたらアクセルを離すというわけです」

「コースティングをする際、どうしてもドライバーによって誤差が出るので、それをなるべくそろえるために今年からフェラーリが導入したそうです」

「フェラーリ自体はすごく燃費がいいクルマなんですよね。アジアン・ル・マンでレースしても、120リッター満タンで1時間20分とか30分とか走れてしまう。ル・マンの場合は燃料タンクが90リッターに制限されているので1スティントの周回数は決まってしまうんですけど、燃費がいいクルマほど給油時間も短くなるので、そこにアドバンテージはあります」

「ステアリングの左上に『P2P』というボタンがありますが、これはプッシュ・トゥ・パスです。ブースト圧はBoP(性能調整)で決まっていますが、それを1レースで何回かオーバーブーストさせることが許されているんですよ。1回につき、だいたい半周くらいかな。テストデイでも押しましたが、もちろん体感できるくらいパワーは上がりますね(※取材は6月12日に実施)」

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7月10日発売のACO公認オフィシャルマガジン『ル・マン24時間2019』ではフェラーリ488 GTEのコクピットを細かく解説している
7月10日発売のACO公認オフィシャルマガジン『ル・マン24時間2019』ではフェラーリ488 GTEのコクピットを細かく解説している

 一見、ウインカーにしか見えないスイッチにも、実は“もうひとつ”の重要な役目があったり、禁止されているABSを“合法的に”使うためのスイッチも存在するという488 GTE。コッツォリーノによるすべての解説は、7月10日発売のACO公認オフィシャルマガジン『ル・マン24時間2019』に掲載している。


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