オートスポーツwebをご覧の皆さんこんにちは。いつもニュース記事を執筆している平野隆治でございます。今回はちょっぴり趣向を変えて、初訪問のトタル・スパ24時間の様子をブログスタイルでお届けしようと思っております。まずは7月23日(火)のサーキットの様子をどうぞ。
いちおうオートスポーツwebブログに登場するのは初めてなので自己紹介をしておきましょう。オートスポーツweb契約フリーランスで、職業は言い方にいつも困るんですが、書きもするし写真も撮る(いちおう日本レース写真家協会=JRPAの末席に加えていただいております)のでなんと名乗ろうか迷うところです。ライター兼フォトグラファー? 先日「そうだ! 『コンテンツクリエイター』っつうのはどうだ!?」と某ドライバーに言ったら、「止めた方がいい」と言われました(笑)。
まあそんなことはさておき、今回は初めてスパ・フランコルシャンにやってきました。SROモータースポーツ・グループ代表ステファン・ラテル氏に「来た方がいい」と言われて、来ないわけにはいかないかなと決断。22日夜に自宅を出て、23日朝にフランクフルト国際空港に到着。そこから4時間くらいレンタカーを走らせて、無事に到着しました。途中、初めて国境越えを経験したのですが、ドイツ語から一気にフランス語に切り替わっていく感じはたまらんですね。
まず到着しての第一印象は「う〜ん。森」です。ル・マンにもニュルブルクリンクにも何度も行っているんですが、それより森が深い感じ。それにアップダウンがホントすごい。当然知識としてはあっても、観てからの感想は予想以上。自然の地形を活かしたコースは本当にすごいです。こういうのを観ると、サーキットが山の中にあるのは悪いことばかりじゃない……と思います。
それにしても、パドックはこれまた予想以上に狭いです。下の段の旧ピット、上の段のF1ピットと、さらに中段もあって、上から下に行くのは軽く運動です。さらにトランスポーターがところ狭しと並んでいて、まあよく並べたと感心しますわ。
■他チームも注目のグッドスマイル×ブラックファルコン
今回のトタル・スパ24時間は、なんとエントリーは72台。当たり前ですがぜ〜んぶGT3です。ブランパンGTワールドチャレンジ・アジアやGT300を観ていても台数が多い感じはありますが、比較にならん量ですわ。ちょっとピット歩いていっても、その顔ぶれからしてまあスゴい。GT3のレースを見てきた身からすると壮観そのものです。
んで、到着後メディアセンターの真下だったこともあり、すぐに行ってみたのはグッドスマイル・レーシング×ブラックファルコンの3台のところ。カラーリングの画像を今か今かとお待ちの方も多いでしょう。ババっとご覧頂きましょう。ピットにはちょいちょい他チームのスタッフも観に来てました。
この3台、ヨーロッパのメディアの皆さんからは「日本のグッドスマイルというところは3台もスポンサードして、よほど金があるんだな!」と思われているみたいなので、それは否定しておきました。2台についてはブラックファルコンからのリクエストですからねぇ。
今回は00号車が『Fate』、4号車が『プロメア』、6号車が『初音ミク』のカラーリングです。実はブラックファルコンの中に、今回のプロジェクトを主導した『ミク好き』のドイツ人スタッフがいるそうで、一度印刷で出てきたミクの髪色を「これじゃない!」とやり直したほどだそうな……。
というわけで、今回は日本人ドライバー&日本車にもぜひご注目を。ホンダNSX GT3 Evoは地元のベルトラン・バゲット選手も乗り込みますし、00号車の谷口信輝選手/片岡龍也選手のふたりも、23日に無事サーキット入り(チームシャツには着替えなかったので写真は撮りませんでしたが)。そしてKCMGから参戦する松田次生選手/千代勝正選手もすでにサーキットに入って、この日はコースウォークに出かけました。
「これはまたとないチャンス!」とあとについてあのオー・ルージュに出かけてみましたが……。予想以上に登ってます。街中にあったら急坂と見なされるレベル。下って一気に登るだけになおさらですわ。いわゆるS字なんですが、横Gよりも縦Gがすごいとのことです。この日はブロンズテストもありましたが、GT3でも十二分の迫力。F1も一度は観てみたいもんです。
というわけで、ちょっぴりですがまずは初日の様子でした。週末までいろいろ載せてみますのでよろしくお付き合いのほどお願い致します。