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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2016.09.30 00:22
更新日: 2016.10.04 12:26

WEC富士プレビュー:“残り3分の悲劇”の雪辱に挑むトヨタTS050ハイブリッド

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ル・マン/WEC | WEC富士プレビュー:“残り3分の悲劇”の雪辱に挑むトヨタTS050ハイブリッド

 10月16日に決勝レースが行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間耐久レース。自動車メーカーの威信をかけた耐久レース世界選手権の日本ラウンドを前に、WECの基本知識や今季の見どころをおさらいしておこう。今回はトヨタTS050ハイブリッドを紹介。

 2012年からWECに参戦してきたトヨタにとって、今年はマシンを大変革させて臨んだシーズンだ。昨年のTS040からTS050に名称が改められた新型マシンには、参戦初年度から使用してきたV8自然吸気エンジンを捨て、新たに2.4リッターのV型6気筒直噴ツインターボエンジンを搭載してきたのだ。

トヨタTS050ハイブリッド
トヨタTS050ハイブリッド

 あわせてハイブリッドシステムのエネルギー放出量も最大の8MJに増量、貯蔵装置もスーパーキャパシタからハイパワー型リチウムイオン電池方式に切り替えてきた。そのほか空力もブラッシュアップ。外観からは変化が少なく映るが、内部は劇的に進化を遂げている。
トヨタTS050ハイブリッド
トヨタTS050ハイブリッド

 これらのアップデートはすべて、30年あまりに渡って挑戦してきたル・マン24時間制覇という未だ果たせぬ夢を叶えるための施策だった。

 モータースポーツユニット開発を指揮する村田久武氏も「自分たちはル・マンのコースレイアウトに集中し、それに特化したクルマをずっと開発してきました」と語る。

「去年のレースで惨敗し、すべてを一新する以外に勝つ道がなかったので、去年のル・マンで最終的にすべてのコンポーネントを一新することを決断し、そこから超短期の開発を進めてきました」

5号車トヨタTS050ハイブリッドの中嶋一貴/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ
5号車トヨタTS050ハイブリッドの中嶋一貴/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ

6号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブする小林可夢偉/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ
6号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブする小林可夢偉/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ

 ドライバーラインアップでは元F1ドライバーの小林可夢偉が新たに加入。ステファン・サラザン/マイク・コンウェイとともに6号車をドライブすることとなった。5号車は昨年と同様、中嶋一貴/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミという布陣だ。


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