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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.09.02 00:19
更新日: 2019.11.11 17:50

小林可夢偉組トヨタ7号車、にわか雨に翻弄された開幕戦でポール・トゥ・ウイン/WEC第1戦シルバーストン決勝

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ル・マン/WEC | 小林可夢偉組トヨタ7号車、にわか雨に翻弄された開幕戦でポール・トゥ・ウイン/WEC第1戦シルバーストン決勝

 WEC世界耐久選手権は9月1日、イギリス・シルバーストンで2019/2020年シーズン第1戦シルバーストン4時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)がポール・トゥ・ウインを飾った。

 2019年ル・マン24時間レースの終了から2カ月余り、ウインターシリーズとして行われる2度目のシーズンがシルバーストンで開幕した。決勝日の天候は晴れ。気温17度、路面温度は34度という、この時期のイギリスらしいコンディションのなかで4時間レースがスタートした。

 レースはまず、ポールシッターのコンウェイ駆る7号車トヨタと、セバスチャン・ブエミがスタートドライバーを務める8号車トヨタTS050ハイブリッドの2台がリードを奪う。しかし、わずか5分後LMP2クラスの首位争いをしていたユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソンがコース上にストップしたことで、いきなりセーフティカーが出動した。

 そこから10分後にリスタート。ここでもトヨタの2台がトップ2を維持し総合3、4番手につけるレベリオン・レーシング勢を徐々に引き離していく。ところがレース開始からちょうど30分後を迎えたところで、チームLNTの6号車ジネッタG60-LT-P1・AERからタイヤが外れ、この回収のためにフルコースイエロー(FCY)が導入される。

■ライバルに2度先行されたトヨタTS050ハイブリッド

 この間に多くのマシンが1回目のピットインを行うが、トヨタ勢のピットインはFCY解除のタイミングと重なりタイムをロス。先に入っていた1号車R13と3号車R13のレベリオン勢に先行を許してしまう。

 しかし、ペースに勝るのはハイブリッドカーのトヨタTS050ハイブリッドだ。ピット位置の関係で7号車トヨタを先行した8号車トヨタのブエミはFCYの解除から10分後、3号車R13を駆るロイック・デュバルと1号車R13のブルーノ・セナを立て続けにパスして首位に浮上する。7号車トヨタを繰るコンウェイもこれに続いてトヨタが再びワン・ツーとなった。

 スタートから1時間30分過ぎ、コース上には雨が降りはじめ、あっという間に路面を濡らしていく。レベリオンを含む多くのチームがレインタイヤへの交換をしていくなか、トヨタの2台はステイアウトを選択する。しかし、雨がすぐに止むと読んだ陣営の予想は外れ、路面はフルウエットに。さらに、首位を走る8号車トヨタはワイパーが裏返しになってしまうアクシデントにも見舞われた。

 降雨開始から12分後、ようやくトヨタ勢がピットに入りレインタイヤに交換した頃には、すでにタイヤ交換を済ませていた3号車R13がトップに浮上。ワン・ツーから一転、追う立場となったトヨタの2台は、ウエットコンディション下で7号車を駆る可夢偉が僚友ハートレーを交わして2番手に順位をあげる。

 その後、レース折返しを迎える直前に、6号車ジネッタと交錯したAFコルセの71号車フェラーリ488 GTE Evoがクラッシュしたことで再びセーフティカーが導入された。この頃には天候は回復をみせ、路面にも乾いたライン現れたことから各車は続々とスリックタイヤに履き替えていく。

決勝スタート前には、FIA-F2ベルギー・ラウンドで事故死したアントワーヌ・ユベールを追悼する黙祷が行われた。
決勝スタート前には、FIA-F2ベルギー・ラウンドで事故死したアントワーヌ・ユベールを追悼する黙祷が行われた。
2019/2020年WEC第1戦シルバーストン4時間レース スタートシーン
2019/2020年WEC第1戦シルバーストン4時間レース スタートシーン


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