IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第11戦が9月15日、アメリカ・カリフォルニア州のウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われ、アキュラ・チーム・ペンスキーのデイン・キャメロン/ファン・パブロ・モントーヤ組6号車アキュラARX-05が優勝。2019年シーズン3勝目を挙げた。
全12戦で争われる2019年シーズンもいよいよ大詰め。決勝レースの結果次第では最終戦を前にタイトル決定の可能性もあるなかで迎えた第11戦ラグナ・セカの予選は、地元戦に意気込むマツダや、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス)の見直しを受けてパフォーマンスの向上が見込まれたキャデラックを抑えて、アキュラ・チーム・ペンスキーの7号車と6号車アキュラARX-05がフロントロウを独占した。
日曜の決勝でもアキュラ勢の速さは衰えをみせず。リッキー・テイラーが好スタートを切った7号車にモントーヤ駆る6号車アキュラが追随するかたちでレースをリードしていく。
1回目のピットイン後もワン・ツー態勢を築くアキュラ勢だったが42周目、テイラーがトラフィックに引っかかった隙を突いて、モントーヤから交代したキャメロンが僚友をパス。スタートから1時間を迎えようかというタイミングでトップに浮上した。
その後、キャメロンは徐々にチームメイトとの差を広げ、一時は20秒近いギャップを築く。終盤はマージンを切り崩しながらクルージング。2時間40分中一度もセーフティカーが介入しなかったレースで、2位と9.7秒差のトップチェッカーを受けた。
今戦をポイントリーダーとして迎えた6号車のキャメロン/モントーヤ組はこれで今季3勝目。7戦連続での表彰台獲得となり、ランキング2位につけるウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rを駆るピポ・デラーニ/フェリペ・ナッセ組との差を12ポイントに広げることに成功した。この結果、6号車のコンビは最終戦プチ・ル・マンで8位以上でフィニッシュすればタイトルが獲得可能となっている。
レース中盤、僚友にポジションを明け渡してしまった7号車アキュラARX-05はポールポジションから2位フィニッシュでチームのワン・ツー・フィニッシュに貢献。3位には終盤、ウェイン・テイラー・レーシングの10号車キャデラックDPi-V.Rを攻略した31号車キャデラックが入り、ナッセのタイトル防衛に望みをつないだ。
第6戦ワトキンスグレンから3連勝中だったマツダチーム・ヨーストは、77号車マツダRT24-Pが予選4番手を得たものの、7位に順位を落としてフィニッシュという結果に。また、今季2勝を挙げている55号車マツダRT24-Pはクラッチトラブルに見舞われ、今レース唯一のリタイア車両となっている。
今季限りで活動を取りやめることが発表されたコア・オートスポーツの54号車ニッサンDPiは、予選11番手から4つポジションを上げ7位でチェッカーを受けた。
LMP2クラスは、PR1/マティアセン・モータースポーツのマット・マクマリー/ダルトン・カレット組52号車オレカ07・ギブソンが逆転勝利を飾り、5連勝でタイトル獲得を決めている。ポールポジションを獲得したパフォーマンステック・モータースポーツの38号車オレカ07・ギブソンは1周遅れの2位に終わった。