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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.09.30 12:33
更新日: 2019.09.30 17:36

24点差を大逆転! スーパーGT経験者が“クレイジー”レース制し、ブランパンGTで3冠達成

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ル・マン/WEC | 24点差を大逆転! スーパーGT経験者が“クレイジー”レース制し、ブランパンGTで3冠達成

 2019年ブランパンGTシリーズのファイナルイベントとなるシリーズ第10戦バルセロナが9月29日、スペインのカタロニア・サーキットで行われ、オレンジ1・FFFレーシングのアルベルト・コスタ/アンドレア・カルダレッリ/マルコ・マペッリ組563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が都合6度セーフティカーが導入された波乱のレースを制し、逆転でシリーズチャンピオンを獲得した。

 4月にイタリア・モンツァで開幕したブランパンGTシリーズおよび同シリーズエンデュランスカップもいよいよ最終戦。このバルセロナ・ラウンドはワールドチャレンジ・ヨーロッパと合わせたブランパンGTカップと耐久シリーズ、それぞれのチャンピオンが決定する一戦だ。

 決勝前日の予選を制しポールポジションを奪ったのは、ポルシェワークスドライバー3名を擁すローヴェ・レーシングの98号車ポルシェ911 GT3 R。その後方にはエンデュランスカップのチームランキング2位につけるブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3、同首位オレンジ1・FFFレーシングの563号車ランボルギーニが続いた。

 晴天のもと迎えた決勝ではスタート直後の1コーナーで、コスタ駆る563号車ランボルギーニが先行車2台を交わしてトップに浮上する。しかし、このオーバーテイクはコース外から行われたとして、レースコントロールからコスタにポジションを戻すよう指示が飛んだ。

 レースは1周目に開幕戦のウイナー、ダイナミック・モータースポーツの54号車ポルシェ911 GT3 Rが他車に押し出され、グラベルを突っ切ってタイヤバリアに激突、マシンが横転する大クラッシュが発生したことで1回目のSCが導入される。このSCランは45分以上続きリスタートは21周目に切られることとなった。

 その後まもなく迎えた1回目のピットタイミングでは首位に立った4号車メルセデス以下、98号車ポルシェ、563号車ランボルギーニなど上位勢が同時にピットに向かった。ここで563号車ランボルギーニは2番手に浮上することに成功。また、ディフェンディグチャンピオンのAKKA ASPチーム、88号車メルセデスAMG GT3が4番手にポジションを上げてみせる。

 スタートから1時間38分後、2度目のSCラン開けのリスタート時にマペッリ駆る563号車が勝負に出た。ターン1~2にかけて4号車メルセデスと接触しながらオーバーテイクしてトップに立つ。エンデュランスカップのランキング首位に立つSMPレーシングに対して24点ビハインドのチームが唯一、逆転で耐久チャンピオンとなる条件をひとつクリアする。

 奇跡の逆転戴冠を狙う563号車ランボルギーニは、その後も相次いだフルコースイエローとSCランをものともせず、トップ浮上後はライバルを一歩リードするペースで終盤までレースをリード。フィニッシュまで残り4分で迎えた最後のリスタートもマペッリから代わったカルダレッリが冷静に決め、3時間レースのチェッカーフラッグをトップをくぐり抜けた。

■カルダレッリ、マペッリ組がトリプルクラウンを達成!

3番手から逆転勝利を飾ったオレンジ1・FFFレーシングの563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3
3番手から逆転勝利を飾ったオレンジ1・FFFレーシングの563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3
2019ブランパンGTシリーズ第10戦バルセロナ スタートシーン
2019ブランパンGTシリーズ第10戦バルセロナ スタートシーン


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