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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.10.04 17:54
更新日: 2019.10.04 22:59

8号車トヨタが午後も最速。7号車トヨタはクラス最下位と苦戦【タイム結果】2019/20年WEC第2戦富士 フリープラクティス2回目

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ル・マン/WEC | 8号車トヨタが午後も最速。7号車トヨタはクラス最下位と苦戦【タイム結果】2019/20年WEC第2戦富士 フリープラクティス2回目

 2019/20年のWEC世界耐久選手権第2戦は10月4日、富士スピードウェイでフリープラクティス2回目が行われ、セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組8号車トヨタTS050ハイブリッドが午前に続きトップタイムをマークした。

 2番手もブルーノ・セナ/グスタボ・メネゼス/ノーマン・ナト組1号車レベリオンR13・ギブソンと同じ顔ぶれとなった一方、午前で総合/クラス3番手だったマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタはクラス最下位の5番手だった。

 ついに開幕を迎えた2019年のWEC富士。15時30分にスタートしたフリープラクティス2回目も青空が顔を覗かせるドライコンディションのもとでスタートを迎えた。

 コンディションに恵まれたことも影響してか、このフリープラクティス2回目もクラッシュなど大きなアクシデントはなし。太陽が沈み始めたセッション終盤にはLMP1クラスを戦うチームLNTの6号車ジネッタG60-LT-P1・AERや、LMP2を戦うレーシングチーム・ネダーランドの29号車オレカ07・ギブソンなどがスピンしたが、いずれも単独スピンでマシンにダメージはなく、走行を再開した。

 1時間30分のセッションを終えて、8号車トヨタが1分25秒623を記録して午前に続いてトップ。1分27秒042の2番手には1号車レベリオン、1分27秒602の3番手にはチームLNTの5号車ジネッタG60-LT-P1・AERが続いた。

 一方、7号車トヨタは1分28秒171がベストタイムで総合/クラスともに5番手となった。トップの僚友8号車トヨタとは2.548秒差、プライベーターの1号車レベリオンとは1秒以上のタイム差がついている。

 WECのLMP1クラスには、2019/20年シーズンから前戦の結果をもとにラップタイムベースで性能の均衡化を図る“サクセス・ハンディキャップ”制度が導入されており、前戦ウイナーの7号車トヨタはライバルより1周につき1.4秒ほどラップペースが下がるよう、1時間あたりの最大燃料流量や1周あたりに使用できる電気エネルギー量が制限されている。

 このハンデの影響は大きいようで、7号車トヨタの小林可夢偉はフリープラクティス1回目後のプレスカンファレンスで「チームメイトとのギャップが予想より大きい。ハンデでは使用できるガソリン量なども制限されるので、ストレートで充分なパワーを引き出せません。そのままコーナーへ向かうので、(エネルギー)回生量もいつもどおりではないんです」と語っていた。

 LMP2クラスではイオタの38号車オレカ07・ギブソンが1分29秒633でトップ。2番手には山下健太もドライブするハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソンが続いている。

ポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSR
ポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSR

 LM-GTEプロクラスはポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRがトップにつけ、AFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evo、ポルシェGTチームの91号車ポルシェと続いた。LM-GTEアマクラスは午前に続きTFスポーツの90号車アストンマーティン・ヴァンテージAMRが最速で、2番手にチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSRが続いている。

星野敏もドライブするデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSR
星野敏もドライブするデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSR

 LM-GTEアマの日本勢では、星野敏がドライブするデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSRがクラス5番手、石川資章とケイ・コッツォリーノがドライブするMRレーシングのフェラーリ488 GTE Evoがクラス9番手だ。

 2019年のWEC富士、10月5日(土)は9時20分から1時間のフリープラクティス3回目が行われた後、13時10分に各クラスの公式予選が行われる。

■2019/2020年WEC第2戦富士 フリープラクティス2回目暫定結果

Pos. No. Class Team Car Driver Tyre Time
1 8 LMP1 トヨタ・ガズー・レーシング トヨタTS050ハイブリッド S.ブエミ
中嶋一貴
B.ハートレー
MI 1’25.623
2 1 LMP1 レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン B.セナ
G.メネゼス
N.ナト
MI 1’27.042
3 5 LMP1 チームLNT ジネッタG60-LT-P1・AER L.ギオット
B.ハンリー
E.オルジェフ
MI 1’27.602
4 6 LMP1 チームLNT ジネッタG60-LT-P1・AER C.ロバートソン
M.シンプソン
G.スミス
MI 1’28.062
5 7 LMP1 トヨタ・ガズー・レーシング トヨタTS050ハイブリッド M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI 1’28.171
6 38 LMP2 イオタ オレカ07・ギブソン R.ゴンザレス
A.F.ダ・コスタ
A.デビッドソン
GY 1’29.633
7 33 LMP2 ハイクラス・レーシング オレカ07・ギブソン M.パターソン
山下健太
A.フィヨルドバッハ
GY 1’30.163
8 22 LMP2 ユナイテッド・オートスポーツ オレカ07・ギブソン P.ハンソン
F.アルバカーキ
O.ジャービス
MI 1’30.205
9 42 LMP2 クール・レーシング オレカ07・ギブソン N.ラピエール
A.ボルガ
A.コニー
MI 1’30.346
10 29 LMP2 レーシングチーム・ネーデルランド オレカ07・ギブソン F.バン・イアード
G.バン・デル・ガンデ
N.デ・フリース
MI 1’30.462
11 36 LMP2 シグナテック・アルピーヌ・エルフ アルピーヌA470・ギブソン T.ローラン
A.ネグラオ
P.ラゲ
MI 1’30.833
12 37 LMP2 ジャッキー・チェン・DCレーシング オレカ07・ギブソン H-P.タン
G.オブリ
W.スティーブンス
GY 1’31.118
13 47 LMP2 チェティラー・レーシング ダラーラP217・ギブソン R.ラコルテ
A.ベリッチ
G.セルナジョット
MI 1’31.836
14 92 LM-GTE Pro ポルシェGTチーム ポルシェ911 RSR M.クリステンセン
K.エストーレ
MI 1’38.214
15 51 LM-GTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo J.カラド
A.ピエール・グイディ
MI 1’38.252
16 91 LM-GTE Pro ポルシェGTチーム ポルシェ911 RSR G.ブルーニ
R.リエツ
MI 1’38.315
17 97 LM-GTE Pro アストンマーティン・レーシング アストンマーティン・バンテージAMR A.リン
M.マルタン
MI 1’38.451
18 90 LM-GTE Am TFスポーツ アストンマーティン・バンテージAMR S.ヨロック
C.イーストウッド
J.アダム
MI 1’38.719
19 95 LM-GTE Pro アストンマーティン・レーシング アストンマーティン・バンテージAMR M.ソーレンセン
N.ティーム
MI 1’38.728
20 71 LM-GTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo D.リゴン
M.モリーナ
MI 1’38.909
21 56 LM-GTE Am チーム・プロジェクト1 ポルシェ911 RSR E.ペルフェッティ
D.ハイネマイヤー・ハンソン
M.カイローリ
MI 1’38.916
22 98 LM-GTE Am アストンマーティン・レーシング アストンマーティン・バンテージAMR P.ダラ・ラナ
D.ターナー
R.ガン
MI 1’38.949
23 54 LM-GTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo T.フロー
F.カステラッチ
G.フィジケラ
MI 1’38.953
24 88 LM-GTE Am デンプシー・プロトン・レーシング ポルシェ911 RSR T.プレイニング
星野敏
A.デ・リーナー
MI 1’39.051
25 77 LM-GTE Am デンプシー・プロトン・レーシング ポルシェ911 RSR C.リード
M.キャンベル
R.ペーラ
MI 1’39.071
26 57 LM-GTE Am チーム・プロジェクト1 ポルシェ911 RSR B.キーティング
F.フラガ
J.ブリークモレン
MI 1’39.127
27 83 LM-GTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo F.ペロード
E.コラール
N.ニールセン
MI 1’39.337
28 70 LM-GTE Am MRレーシング フェラーリ488 GTE Evo 石川資章
O.ベレッタ
K.コッツォリーノ
MI 1’39.405
29 86 LM-GTE Am ガルフ・レーシング ポルシェ911 RSR M.ウェインライト
A.ワトソン
B.バーカー
MI 1’39.676
30 62 LM-GTE Am レッドリバー・スポーツ フェラーリ488 GTE Evo B.グライムス
J.モウレム
C.ホーリングス
MI 1’40.512

※リザルトは編集部集計

山下健太(33号車オレカ07・ギブソン)
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小林可夢偉(7号車トヨタTS050ハイブリッド)/2019WEC第2戦富士
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山下健太もドライブするハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソン
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LMP2を戦うイオタの38号車オレカ07・ギブソン/2019WEC第2戦富士
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7号車トヨタTS050ハイブリッド/2019WEC第2戦富士
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8号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブする中嶋一貴とセバスチャン・ブエミ
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8号車トヨタTS050ハイブリッド/2019WEC第2戦富士
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