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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.10.05 20:02

WEC第2戦富士:山下健太もアタッカー務めた33号車はクラス4番手。「予選で急にマシンが跳ねるように」

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ル・マン/WEC | WEC第2戦富士:山下健太もアタッカー務めた33号車はクラス4番手。「予選で急にマシンが跳ねるように」

 10月5日に行われた2019/20年のWEC世界耐久選手権第2戦富士公式予選。今シーズンからシリーズにフル参戦している山下健太擁するハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソンは予選セッションでマシンが跳ねる症状に見舞われながらもLMP2クラス4番手につけた。

 山下は5日(土)13時40分にスタートした20分間の予選でファーストアタッカーを担当。1分29秒474のチームベストタイムを記録して、チームメイトにステアリングを託した。

 セカンドアタッカーを務めたアンダース・フィヨルドバッハは1分30秒673がベストタイムとなり、アベレージタイムは1分30秒073。同クラスのポールポジションを獲得したジャッキー・チェンDCレーシングの37号車オレカ07・ギブソンとは0.771秒差の4番手で予選を終えた。

ハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソン
ハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソン

 セッション終了後、山下は「予選はポールを狙っていたので残念でした。開幕戦のシルバーストンもそうでしたが、いきなりクルマが跳ね始める症状が出てしまった」と明かした。

「フリー走行では(跳ねの症状は)出ませんでした。セッティングは変えていないのに予選で急に跳ねるようになり、その原因もいまいち掴めていません」

「シルバーストンでは原因がわかったという話だったんですけど、今回また症状がでてしまったので、原因をまた見つけ出さないといけないですね。跳ねの症状がなければ2~3番手くらいは獲れたと思うし、その原因を見つけないと、もうひとつ先のステップにはいけないと思います」

 6日(日)の決勝に向けて、「スタートドライバーを務める予定でいます。もしスタートを担当したら、周りとポジションを争うことになるので少しでもポジションを上げたい」と言葉を残した山下。7月末の公式テストでチームに合流してから2カ月以上が経過し、良好な関係を築いているが、マシンのセッティングなど専門的な会話で、まだ言葉の壁を感じているようだ。

「クルマ(のセッティング)を作っていくうえで、僕は英語がそんなにうまくないので、日本語と同じように細かく伝えられないところがあります。そこをもう少し向上させられればスムーズに進むと思います」と山下。

チームとは良好な関係を築いている山下だが、専門的な会話で言葉の壁を感じるという
チームとは良好な関係を築いている山下だが、専門的な会話で言葉の壁を感じるという

「ずっと日本でレースをやってきたので、言葉の問題が一番大きいです。レースに関する用語は一緒だから伝えたいことは単語で言えばわかってくれますけど、日本語ならではの細かい言い方を、英語でどう伝えればいいのかを知らないので、もっと経験を積みたいです」

「乗り終わった後のコメントは3人とも似たような方向なので、マシンに求めている方向も同じですし、プラクティスではいいタイムが出ていますから、予選や決勝で上位を走れるようにしたいですね」

ハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソン
ハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソン


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