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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.10.05 20:45
更新日: 2019.10.06 03:27

WEC富士:トヨタ、母国でフロントロウ独占。2番手得た小林可夢偉、4輪脱輪の判定も「大きな問題にならず、内容に満足」

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ル・マン/WEC | WEC富士:トヨタ、母国でフロントロウ独占。2番手得た小林可夢偉、4輪脱輪の判定も「大きな問題にならず、内容に満足」

 2019/2020年WEC世界耐久選手権第2戦富士の公式予選が10月5日、富士スピードウェイで行われ、LMP1クラスに参戦するTOYOTA GAZOO Racingはセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組8号車トヨタTS050ハイブリッドが今季初のポールポジションを獲得。僚友7号車トヨタTS050ハイブリッドが2番手につけ、母国レースでグリッド最前列を独占した。
 
 WECの予選は最終戦ル・マン24時間レースを除き、1台につきふたりのドライバーがそれぞれアタックを行い、ふたりのベストタイムの平均値を割り出して決勝のグリッドを決定する方式が採られている。
 
 公式予選までに計3回行われたフリープラクティスのすべてでトップタイムをマークした8号車トヨタは、この予選に一貴と新加入のハートレーを起用。一方、前戦までに獲得したポイントに応じてクルマを意図的に遅くする“サクセス・ハンディキャップ”で、1周あたり最大1.4秒のハンデを負う7号車トヨタはホセ-マリア・ロペスと小林可夢偉がアタッカーを任された。

 定刻13時40分に始まった予選では、まず8号車をドライブする一貴が全車中唯一の1分24秒台に入る好タイムをマークする。その後、8号車はピットインし、ドライバー交替をして後半戦へ。

 一貴の後を受けたハートレーもチームメイトと同様に計測1周目からアタックを行うが、最終セクターでトラフィックに引っかかってしまう。しかし、WECチャンピオン経験を持つハートレーは冷静にこれを対処。照準を次のラップに切り替え、2周目に再アタックを決めてみせた。
 
 これでアベレージタイムを1分25秒205とした8号車は、トヨタの母国ラウンドとなる富士でポールポジションを獲得することになった。また、ハートレーにとってはトヨタ加入後初めての予選アタックで、さっそく最速の証を手にすることとなった。

「富士でポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。TS050ハイブリッドのポテンシャルのすべてを引き出し、ミスのないアタックができたと思います」と語るのは、予選最速ラップを刻んだ一貴。

「予選開始前には、ノンハイブリッド勢がどれほどのタイムを出してくるか予測できなかったので心配でしたが、それだけにポールポジションは格別です。ホームレースを最前列からスタートできるのは良いことですし、6時間そのポジションを守れるように頑張ります」

 ハートレーも「TOYOTA GAZOO Racingで初めてとなるポールポジションを獲得できて最高の気分だ」と予選の成功を喜ぶ。
 
「一貴が1周目で素晴らしいタイムを叩き出したから、僕も1周目から全開で行ったのだけど、最終セクターでコース上の混雑に阻まれてしまい、もう1周アタックせざるを得なかった。それでもポールポジション獲得には充分なタイムをマークができたよ」

■「トップ3以内に入れるかどうか確信できなかった」とホセ-マリア・ロペス

2番手グリッドから決勝に臨むTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド
2番手グリッドから決勝に臨むTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド
予選終了後、イベント広場での玉入れに参加した中嶋一貴とブレンドン・ハートレー
予選終了後、イベント広場での玉入れに参加した中嶋一貴とブレンドン・ハートレー


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