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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.10.06 09:52
更新日: 2019.10.06 10:33

WEC富士:ル・マンの悪夢再び。Amクラスポールのキーティング組57号車ポルシェ、まさかの車検失格

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ル・マン/WEC | WEC富士:ル・マンの悪夢再び。Amクラスポールのキーティング組57号車ポルシェ、まさかの車検失格

 10月5日に、富士スピードウェイで行われたWEC世界耐久選手権第2戦富士の公式予選。20分間のセッションで最速アベレージタイムを記録しLM-GTE Amクラスの暫定ポールポジションを獲得したチーム・プロジェクト1の57号車ポルシェ911 RSRが、予選後の車検をパスできずその座を失うこととなった。

 イエローとブラックのツートンカラーで彩られた57号車ポルシェをドライブしたベン・キーティングとフェリペ・フラガは5日の公式予選において、ふたりのベストタイム平均で1分38秒733を記録。両名と57号車に初めてのポールポジションをもたらしたかにみえた。

 しかし、ポルシェのクイック・ドア・リリースシステムに関する問題がホモロゲーション登録されている形状に適合していなかったため、ドイツチームにペナルティを与えることとなった。

 WECのスチュワードの報告によれば、予選終了後の車両検査時にサイドドアを固定するネジがひとつ欠落していたのを確認したという。これによりキーティング、フラガ、イェルーン・ブリークモレン組57号車ポルシェの予選タイムは抹消されることになり、クラスポールから一転30台が並ぶグリッドの最後尾から決勝レースをスタートすることが決定した。

 同トリオは約4カ月前に行われた2019年のル・マン24時間レースでも車検後にリザルトの抹消を受けており、その際はキーティング・モータースポーツの85号車フォードGTでGTE Amクラスのトップチェッカーを受けながら、レース後の車検で車両規定違反が見つかったため失格となっている。

■星野敏の88号車ポルシェが5番手、石川資章とケイ・コッツォリーノが乗り込む70号車フェラーリも9番手に繰り上げ

 暫定ポールシッターがタイム抹消ならびに失格処分を受けたことで、GTE Amクラスではグリッド順位が変動。暫定2番手につけたTFスポーツのサリ・ヨルック、チャールズ・イーストウッド、ジョナサン・アダム組90号車アストンマーティン・バンテージAMRにポールシッターの権利が渡った。

 また、これに続くクルマもそれぞれひとつずつ順位を上げることになるが、暫定3番手タイムを記録したアストンマーティン・レーシングの98号車アストンマーティン・バンテージAMRは、トラックリミット違反により最速タイムのひとつが抹消された。この影響でTFスポーツとフロントロウをシェアするのは前戦ウイナーのAFコルセ、83号車フェラーリ488 GTE Evoとなり、98号車アストンマーティンが3番手となっている。

 この他、LMPクラスの予選セッション中にスピンを喫し赤旗中断の原因となったチームLNTの6号車ジネッタG60-LT-P1・AERは車検時に、マシン外側にあるニュートラルスイッチを使ってトランスミッションを切り離せないことと、マシン両側のドア外側にあるクイックリリーススイッチが動作しないことが確認された。
 
 このため6号車ジネッタは予選タイムが抹消されるとともに、決勝レースでは隊列が1周目をラップし終えた段階でピットレーンからスタートすることが決定している。

LMP1プライベーター、チームLNTが走らせる6号車ジネッタG60-LT-P1・AER
LMP1プライベーター、チームLNTが走らせる6号車ジネッタG60-LT-P1・AER
繰り上がりでGTE Amクラスのポールポジションを得たTFスポーツの90号車アストンマーティン・バンテージAMR
繰り上がりでGTE Amクラスのポールポジションを得たTFスポーツの90号車アストンマーティン・バンテージAMR


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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