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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.10.07 00:12

WEC第2戦富士:一時はクラス首位走った山下健太「内容的には非常にいい」。チームは繰り上がり4位

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ル・マン/WEC | WEC第2戦富士:一時はクラス首位走った山下健太「内容的には非常にいい」。チームは繰り上がり4位

 2019/20年シーズンからLMP2クラスを戦うハイクラス・レーシングの一員として、WEC世界耐久選手権に参戦している山下健太。山下にとってWECで迎える初のホームレースとなった第2戦富士では、一時クラス首位を走ったほか、6時間の決勝レースで合計111周を担当する力走をみせた。

 トヨタの若手育成プログラムの一環として、この2019/20年からマーク・パターソン、アンダース・フィヨルドバッハとともに33号車オレカ07・ギブソンをドライブしている山下。10月5日(土)に行われた第2戦富士公式予選ではアタックドライバーも務め、突然発生したマシンが跳ねる症状に苦しめられながらもチームの予選4番手獲得に貢献した。

 6日(日)に行われた決勝レースではスタートドライバーを担当すると、5周目にはクラス3番手に浮上。その後、クラス首位を走っていた29号車オレカ07・ギブソンを攻め立てた。

山下健太は10月6日に行われた決勝レースで、暫定クラス首位を走っていた37号車オレカ07・ギブソンを攻略
山下健太は10月6日に行われた決勝レースで、暫定クラス首位を走っていた37号車オレカ07・ギブソンを攻略

 そして165周目には暫定クラストップだった37号車オレカ07・ギブソンを交わしてクラス首位、総合でもLMP1マシンに続く4番手につけてみせた。

 その後は最終スティントを担当したブロンズドライバー、パターソンのペースが上がらなかったこともあり、チームとしては徐々にポジションダウン。最終的にクラス首位から3周遅れの5位でチェッカーを受けたが、山下は219周の決勝レース中チーム最多の111周でステアリングを握り、チームの要として存在感を示した。

 なお、決勝レース後、クラス2位でチェッカーを受けていたイオタの38号車オレカ07・ギブソンが車検違反で失格となったため、山下擁するハイクラス・レーシングは順位がひとつ繰り上がり、クラス4位、総合7位が最終リザルトとなった。

 レース後、チームとのミーティングを終えて取材に応じた山下は「やれることはやって、いろいろ噛みあいトップ争いもできました」とコメントした。

「(レース終盤は)できれば表彰台に上がれるかなという感じで見守っていましたけど、少し厳しそうだなと思って。ただ、(ブロンズドライバーともタッグを組むため)これは仕方ないことでもあります。自分のやるべきことをやることが一番大事ですね」

「結果だけ見ると残念でしたが、内容的には非常にいいレースだったと思います」

 ちなみに予選セッションで出ていたマシンの跳ねは決勝でも出ており、「昨日は(振動で)勝手にヘルメットのバイザーが閉まったんですよ。今日はギリギリ大丈夫でした」と、山下らしい表現で状況を明かした。

 今シーズンからWECを戦っている山下にとって、11月に控える第3戦上海からは未経験のサーキットでの戦いとなるが、山下は「どこでも富士と同じくらいの走りができるようにしたいです」と残るシーズンへの意気込みを語った。

「初めてのサーキットに順応するのは早い方だと思うので、テレビに映るところで走りを見せられればいいなと思います」

2019/20年のWEC世界耐久選手権にハイクラス・レーシングから参戦している山下健太
2019/20年のWEC世界耐久選手権にハイクラス・レーシングから参戦している山下健太


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