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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.10.29 12:57
更新日: 2019.10.29 13:09

デイトナ24時間2連覇中のGRT、2020年はGTワールドチャレンジから退きIMSA GTDフル参戦へ

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ル・マン/WEC | デイトナ24時間2連覇中のGRT、2020年はGTワールドチャレンジから退きIMSA GTDフル参戦へ

 ランボルギーニの支援を受け、ブランパンGTシリーズやドイツのADAC GTマスターズなどに参戦しているGRTグラッサー・レーシング・チームは2020年に向けて、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTデイトナ(GTD)クラスで2台のランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoを走らせる計画を立てる一方、ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパへの参加を取りやめる予定だ。

 GRTはオーストリアに拠点を置く、ランボルギーニの実質的なワークスチーム。2018年のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースにスポット参戦しGTDクラス優勝を果たしたチームは、2019年も“ロレックス24”に挑むと見事2連覇を達成してみせ、さらに第2戦セブリング12時間レースも制し開幕2連勝を飾っている。

 そんなチームは2020年シーズンに向けて、ADAC GTマスターズでの活動を継続しながら北米のスポーツカーシリーズ制覇を目標に、フルシーズンエントリーを行う見込みだ。

「来シーズンに向けては、すでにかなり明確なプログラムがある」と語るのは、チーム代表を務めるゴットフリート・グラッサー。

「スプリントシリーズとエンデュランスシリーズを含めたIMSAのシリーズ全戦に、2台体制で挑戦する計画を立てている。個人的にIMSAのレースが大好きでね、私にとってこれはひとつの夢なんだ」

「IMSAシリーズは本当に素晴らしいレースだ。私は先日、ロード・アトランタで開催されたプチ・ル・マンに行ってきた。そこで信じられないほどの群衆、このチャンピオンシップに大きな関心を持つ多くの人々を目の当たりにしたんだ」

 しかし、北米シリーズへ思いを馳せるグラッサーは、計画を実現するには今季戦った欧州シリーズからの撤退を伴うことになるという。

「(IMSAで)2台のクルマを走らせることになれば、もう一方(GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ)の活動に『ノー』という必要がある」

■IMSA GTDだけでなくスーパートロフェオ・ノースアメリカにも興味

 GRTは北米耐久シリーズ用に導入する2台のクルマと3台目の予備シャシーを12月からフロリダにあるピーター・バロンのスターワークス・モータースポーツのワークショップに置き、ここを拠点にヨーロッパからふたりのメカニックを派遣する。

「(ピーター)は我々を大いに助けてくれる。また、同じ施設を使うランド・モータースポーツの人たちも、あらゆることに対して支援してくれるんだ」

「彼は我々のためにアメリカで必要になるすべての組織を準備していて、私たちはそこにとどまるだろう。12月からはフロリダですべての運営をするつもりなんだ」

「ピーターはクルマを持っていて、我々はアメリカのメカニックとヨーロッパのクルーを確保している。今後、ヨーロッパからふたりのクルーをアメリカに派遣する。彼らはアメリカでのプログラムに向けて、クルマの事前、事後準備を担当することになる」

ブランパンGTシリーズにフル参戦したGRTグラッサー・レーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo
ブランパンGTシリーズにフル参戦したGRTグラッサー・レーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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