ポルシェワークスドライバーで2015年と2017年のル・マン24時間レースウイナーとなったアール・バンバーを兄に持つウィル・バンバーは11月8~10日、中国の上海国際サーキットで行われるWEC世界耐久選手権第3戦上海でWECデビューを果たす。
ニュージーランド出身のウィル・バンバーは1993年生まれの25歳。現在、ポルシェカレラカップ・アジアにおいてエース級の活躍をみせる彼は、2017年にポルシェLMP1で世界王者となった兄と同様に、ドイツの老舗ブランドでレーシングキャリアを積んでいる。
そんなバンバーは今週末、上海で行われるカレラカップ・アジアシリーズの最終戦に、兄が代表を務めるEBM(アール・バンバー・モータースポーツ)から参戦するが、これとあわせてWECのGTE Amクラスに参戦しているデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSRで、世界選手権にデビューすることが決まった。
ハリウッド俳優のパトリック・デンプシーが共同代表を務める同チームは、Amクラスに77号車ポルシェと88号車ポルシェの2台体制で参戦しており、このうち88号車についてはポルシェヤングプロフェッショナルドライバーのトーマス・プレイニングを軸に、レースイベントごとにドライバーラインアップを変更。
開幕戦シルバーストンではジャンルーカ・ジラウディとリカルド・サンチェス、第2戦富士では星野敏とエイドリアン・デ・リーナーを起用していた。今戦では不動のプライニングに、バンバーとイタリア人ジェントルマンドライバーのアンジェロ・ネグロがチームに加わり、この3名で88号車ポルシェをシェアすることになる。