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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.11.09 11:00
更新日: 2019.11.09 11:03

WEC上海:「LMP2を抜くのも苦労」するハンデを背負ったトヨタ、初日は決勝に向け2台で915km走破

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ル・マン/WEC | WEC上海:「LMP2を抜くのも苦労」するハンデを背負ったトヨタ、初日は決勝に向け2台で915km走破

 10月8日、2019/2020年WEC世界耐久選手権第3戦上海が中国の上海国際サーキットで開幕。LMP1クラスに参戦するTOYOTA GAZOO Racingは各90分、2回のフリープラクティスに臨み、8号車トヨタTS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組)が総合2番手に、僚友7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が総合4番手で走行初日を終えた。
 
 2012年から過去7回開催されているWEC上海は、トヨタが通算4勝を上げている相性の良いイベントだ。2017年には1分42秒526というコースレコードも記録している。
 
 しかし、2019/2020年のWEC“シーズン8”では獲得ポイント差に応じてハンデが与えられる“サクセス・ハンディキャップ”が導入されており、今回トヨタの2台には1周あたり最大2.74秒相当の性能調整が入っている。具体的にはハイブリッドパワーの出力が45%、燃料使用量が7.5%削減されたほか車両最低重量も2017/18年大会と比べて28kg重い状態だ。

 ライバルとなるレベリオン・レーシングや、チームLNTのジネッタもランキング最下位のマシンを基準に同様のハンディキャップを受けるものの、トヨタとのギャップは前戦富士と比べて拡大している。そのような状況からWEC上海のフリープラクティス1回目と2回目では、ノンハイブリッド車を走らせるプライベーター勢が速さをみせ、最終的に6号車ジネッタG60-LT-P1・AERが1分48秒127を刻んで初日総合トップに立った。

 対するトヨタは日曜の決勝レースに向け、車両セットアップと戦略の鍵となる多くのデータを収集。2台で915kmを走破するなかで、8号車がトップと0.061秒差となる1分48秒188で総合2番手に。7号車は首位から0.852秒遅れの総合4番手で初日の走行を終えている。

「今回ここで速さを求めるのは確かに難しい」と語るのは、8号車をドライブする一貴。

「このコースはタイヤ摩耗やエネルギー消費管理の面でも非常に難しく、加えて僕たちはLMP2クラス車両やGTクラス車両をパスするのにも苦戦するなど、現時点ではまだやるべきことが多く残っています」

■小林可夢偉「コース全域でハンディキャップの影響を受けている」

走行初日は総合4番手に留まった7号車トヨタTS050ハイブリッド
走行初日は総合4番手に留まった7号車トヨタTS050ハイブリッド

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