2019/2020年シーズンからWEC世界耐久選手権のLMP2クラスにフル参戦している山下健太が、12月のシーズン第4戦バーレーン直後に行われるWECルーキーテストで、トヨタのLMP1マシンをドライブする可能性が高いことが分かった。
今月初め、ツインリンクもてぎで行われたスーパーGT第8戦もてぎで2位表彰台を獲得し、大嶋和也とともにGT500クラス新チャンピオンとなった山下。Sportscar365はこの24歳の日本人ドライバーが12月15日に、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるシリーズ主催のテストに『トヨタTS050ハイブリッド』で参加することを確認した。
“ヤマケン”の愛称でも親しまれている山下は、中嶋一貴や小林可夢偉に続く将来のトップスポーツカードライバーの育成を目的とした、トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム『WECチャレンジプログラム』に参加しており、その一環として2019/20年シーズンのWECにフル参戦している。
スーパーGTで栄冠を勝ち取った翌週となる今週末も中国・上海で開催されているWEC第3戦上海に、LMP2クラスを戦うハイクラス・レーシングの一員として出場中だ。
そんな山下は、すでにルーキーテストでトヨタのLMP1カーをドライブすることがアナウンスされている2019年のFIA-F2チャンピオン、ニック・デ・フリースとともにバーレーン8時間レースの翌日に行われるテストのメンバーに加わることになるという。
トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンはこの件について尋ねられた際、完全には認めなかったものの、「(彼には)とても良いチャンス」があると述べ、「我々が取り組むプログラム(の決定)にはまだ数週間の時間ある」と付け加えている。