マクラーレン・レーシングのザック・ブラウンCEOが共同オーナーを務めるユナイテッド・オートスポーツは先週末、フランス・マニクールにあるリジェ・オートモーティブの工場で2台の真新しいLMP3カー『リジェJS P320』を受け取った。
2019/2020年シーズンよりスポーツカーシリーズの最高峰であるWEC世界耐久選手権にも参戦を開始したブリティッシュチームは、リジェの新型LMP3カーを計6台導入して2020年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズおよび、ミシュラン・ル・マン・カップに投入する予定だ。
これはWECのLMP2クラス参戦に伴い、使用するマシンのメーカーをオレカに変更したことからイギリスにおけるリジェの販売代理店ではなくなったユナイテッド・オートスポーツが、LMP3カテゴリーではフランスのコンストラクターとの関係を継続することを意味するものだ。
「新しいリジェJS P320は素晴らしいよ。次世代のLMP3カーを開発したリジェのチーム全員を祝福したいと思う」と語るのは、ユナイテッド・オートスポーツの共同オーナーで、マネージングディレクターを務めるリチャード・ディーン。
「(このクルマが先代の)リジェJS P3と同じくらい成功すると確信している。我々はさっそく独自の開発作業に入っており、クルマはすぐに7ポストリグテストにかけられているんだ」
「新世代のLMP3カーにコミットすることで、大成功を収めているリジェとの関係を5年目まで継続できることをうれしく思う」
「(先代の)リジェJS P3が最初の4年間で非常に役立ったため、我々は次世代型となるJS P320でもそれが引き継がれることを期待している」
2019年6月に初公開され、その外観には兄貴分のLMP2カー『リジェJS P217』の意匠が盛り込まれたJS P320。2020年規定に対応したこの新型プロトタイプカーは、前述のELMSやミシュラン・ル・マン・カップをはじめ、フランスをベースに開催されているアルティメット・カップや2020/21年シーズンのAsLMSアジアン・ル・マン・カップ、さらにアメリカで行われているIMSAプロトタイプ・チャレンジでも2021年シーズンから使用可能となる。